サムスンディスプレイは、20〜30k枚/月規模のG5.5サイズの平面有機EL製造ラインの増設、中国での需要が急増


2016年7月21日 UBIリサーチ

 

サムスンディスプレイが急増しているOLEDスマートフォンの需要に対応するためにはGen5.5 rigid OLEDラインの追加増設と、V1のラインの移設が避けられないものと分析される。

 

現在、中国のスマートフォン用OLED需要は爆発的である。UBIリサーチの調査によると、中国で来年までに必要とする量は2億個に達する。

 

したがって、サムスンディスプレイはA2工場で、より多くのOLEDパネルを生産するために、透明OLEDを製造するV1ラインをLCD用Gen8の工場であるL8に移動する必要があると判断される。

 

OLED用V1ラインはGen8用製造装置で製造されたTFT基板を6分割して使用してきたので、V1ラインをGen8の工場に移転することがパネルの生産と物流管理で最も望ましいものと解釈される。

 

UBIリサーチのイチュンフン代表は「中国の今後のモバイルOLEDの需要はBOEなど、中国の主要パネルメーカーでは供給が不可能で、サムスンディスプレイでも現存する量産ラインでは、十分な供給が容易ではない」とし、 「このためにサムスンディスプレイは、少なくともGen5.5の A2ラインに20〜30k規模のOLED量産ライン増設が必要になるだろう」と予想した。