UBIリサーチが「2019年OLED製造装置レポート」を発刊、OLEDの生産能力が2023年には2倍に


2019年 6月 11日 UBIリサーチ

 

OLED専門調査会社であるUBIリサーチがOLED製造装置の市場を展望するレポート(2019年 OLED製造装置レポート)を出版した。レポートによると、2019年のディスプレイメーカーの総基板面積(可動時点の基準)は、3,490万 m²であるが、2023年には6,850万 m²と見込まれ、4年後に2倍に拡大する見通しだ。

 

OLED基板面積の増加の最大の要因は、サムスンディスプレイとLGディスプレーが推進しているTV用OLEDライン投資である。現在、TV用OLEDの製造ラインは55インチパネルの生産に最適化されている第8世代ラインである。 しかし、プレミアムTV市場の需要は55インチから65インチへシフトしてきており、2021年頃には65インチのOLED TV市場が40%以上を占める見通しだ。このような市場の状況に対応するため、LGディスプレーは65インチパネルの生産に最も効率的な第10.5世代ラインの投資を準備している。2023年には大型OLEDラインの基板面積が全体の基板面積で42%を占めると予想される。

 

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<世代別OLED生産能力>

 

第6世代ラインの基板面積は、今年13万平方メートルで、2023年には19.3百万平方メートルに拡大する見通しである。ほとんどが中国パネルメーカーの投資によるものである。中国のスマートフォン市場は世界市場の約40%を占めるため、中国のスマートフォンメーカーは膨大な国内市場を背景として世界市場シェアを急速に高めている。最近Huaweiは、旺盛な中国国内需要をもとに世界第2位の出荷量を誇るメーカーとなった。中国のパネルメーカーは、中国政府の莫大な支援の下、中国のスマートフォンメーカーを主ターゲットとして果敢に第6世代フレキシブルOLEDラインを増設している。

 

<国別OLED生産能力>

 

2019年韓国のOLED生産能力(基板面積)は、総2,787万m2で、全体の生産能力の80%を占めており、2023年には総5,482万m2に拡大する見通しである。シェアは依然として80%を維持しOLED産業をリードする。

 

中国のパネルメーカーはまだモバイル機器向けOLED生産ラインだけに投資しているので、生産能力シェアは20%水準にとどまる見通しだ。

 

韓国と中国パネルメーカーの投資によって2019年から2022年までの4年間におけるOLEDの製造装置市場(物流機器を除く)は、284億ドル規模と推定される。その中で、第6世代の機器市場は172億ドルで、全体の装置の市場の61%を占めると予想される。

 

<世代別の装置市場の展望(2019〜2022)>
<世代別の装置市場の展望(2019〜2022)>

 

 

レポートの概要

中国のパネルメーカーは、サムスンディスプレイが独走しているスマートフォン用OLED市場での首位の座を奪うために、中国政府の莫大な支援の下、果敢に第6世代の設備投資をしている。一方サムスンディスプレイはLGディスプレイが独走しているTV用OLED市場での首位の座を奪い取るためにQD-OLEDの開発と投資を急いでいる。同時に、サムスンディスプレイはフォルダブルOLEDや「ホールデザイン」(HIAA : hole in active area)など、さまざまな新技術を融合させたOLEDの市場投入によって、中国パネルメーカーの追撃を許さない戦略だ。

 

2019年OLED装置レポートでは、OLED製造装置の今後の市場動向を見通すために知っておかなくてはならない最新のOLEDプロセス技術を詳しく紹介している。新規プロセス分析では、リジッドHIAA OLEDとフレキシブルHIAA OLEDプロセス技術を詳しく紹介しており、また、フォルダブルOLEDモジュールとQD-OLED工程についても詳述している。

 

本報告書では、また、主要なパネルメーカーの装置サプライチェーンを詳しく分析している。特にBOEのB7とB11については、装置キャパによる機器台数、サプライチェーンを細かく整理しており、また装置別市場展望を綿密に分析したマーケット・トラック(エクセル)も一緒に提供されている。

 


目次

 

1. 要約

2. 主要パネルメーカーのラインと投資動向

 2.1 韓国

 2.2 中国

 2.3 その他

 2.4 OLED Capa.

3. OLED新規プロセス分析

 3.1 ジッドOLED HIAAプロセス分析

 3.2 フレキシブルOLED HIAAプロセス分析

 3.3 フォルダブルOLEDモジュールプロセス分析

 3.4 QD-OLEDプロセス分析

4. QD-OLED事業化の現状

 4.1 サムスンディスプレイQD-OLED事業化の進行状況

 4.2 投資コスト分析

 4.3 予想サプライチェーン

5. フレキシブルOLED用On-cell Touch投資コスト分析

 5.1 主な工程

 5.2 ライン現況

 5.3コスト分析

 5.4 中国のパネルメーカーのサプライチェーン分析

6. 主要パネルメーカー別の携帯機器用OLED装置サプライチェーン

 6.1 韓国パネルメーカー

 6.2 中国のパネルメーカー

 6.3 BOE B7とB11サプライチェーン分析

 

 

 

7. グローバルOLED Capa.展望

 7.1 全体OLED Capa.展望

 7.2 韓国OLED Capa.展望

 7.3 中国のOLED Capa.展望

8. 装置市場の見通し

 8.1 全体の市場

 8.2 工程別トータル装備の市場

 8.3 世代別トータル装備の市場

 8.4 国別トータル装備の市場

 8.5 TFT技術別トータル装備の市場

 8.6 画素構造別トータル装備の市場

 8.7 基板別トータル装備の市場

 8.8 パネルメーカー別の装置を購入する見込み

9. 工程別の装置市場の展望

 9.1 基板製造用の装置市場

 9.2 TFT製造用の装置市場

 9.3 OLED画素製造用の装置市場

 9.4 Encapsulation製造用の装置市場

 9.5 Cell製造用の装置市場

 9.6 Module製造用の装置市場

 9.7 QD-CF製造用の装置市場

10. 装置別市場展望


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