2017年OLED照明レポート


LG Display、照明用OLED光源の本格的な量産開始による市場開花期待

  • LG Displayは、9月末から第5世代照明用OLED光源の量産を開始
  • OLED光源市場は、2021年に約19億米ドル、2025年には約58億米ドル規模まで拡大

 

韓国LG Displayは、9月末から第5世代照明用OLED光源の量産を開始する予定で、OLED照明市場が本格的に開花できるかに注目が集まっている。LG Displayによると、月産規模は15,000個で、今後は90,000個まで生産可能な設備が整う。

 

UBI Researchが発刊した『2017 OLED Lighting Annual Report』では、世界のOLED光源市場は、2020年から大きく成長し、2021年には約19億米ドル規模になると見込まれている。また、2017年から2025年まで年平均85%の成長を見せつつ、2025年には58億米ドル規模になると予想されている。

 

OLED光源は、薄くて軽くてた柔らかなパネルを実現できるため、設置スペースの制限がなく、デザインの自由度が高い。また、発熱とフリッカー(Flicker)現象が少なく、安らかな雰囲気を作ることができるため、一般的な室内照明のみならず、車、展示、医療向けにもOLED光源が採用されている。

 

しかし、OLED照明市場はモバイル機器とTVに積極的に採用中のOLEDディスプレイ市場と比べ、成長が遅い傾向がある。ドイツOsramは主に車載用OLED照明向けの開発に集中しており、オランダPhilipsはOLED照明事業部を米国OLEDWorksに売却した。また、住友化学とコニカミノルタなど、日本のパネルメーカーも産業や医療用、その他の様々な分野に採用可能なOLED照明を開発しているものの、大きな成長は期待できなかった。

 

今回LG Displayによる第5世代OLED量産ラインの稼働開始で、照明用OLED光源の価格は100x100mmを基準に10米ドル以下まで下がると期待されている。また、室内照明だけではなく、車載用照明、展示用照明など、様々な分野に採用される見込みで、成長が遅いOLED照明市場に活力を与えられるかに期待が集まっている。

 

UBI Researchは、LG Displayが世界の照明用OLED光源市場全体に占める割合は、2017年に約70%、2020年には約50%となり、OLED光源市場をリードし続けると予想した。

 

『2017 OLED Lighting Annual Report』には、次世代照明市場の動向と有望アプリケーションの分析、LG Displayの投資によるOLED光源コスト分析、OLED光源市場展望などに関する記述が含まれている。特に、OLED光源市場展望とOLED光源用発光材料市場展望、OLED光源用材料及び部品市場展望、OLED光源用装置市場を様々な観点から分析したため、関連企業がOLED照明市場を把握する上で参考になると期待されている。



Contents

 

1. エグゼクティブサマリー

2. 次世代照明市場動向
2.1 照明市場全体の展望
2.2 LED照明市場動向
2.3 OLED光源市場動向

3. OLED光源採用の有望アプリケーション分析
3.1 車載用
3.2 航空用
3.3 室内インテリア用
3.4 医療用
3.5 展示用
3.6 その他

4. OLED光源の主要メーカー動向
4.1 LG Display Co., Ltd.
4.2 OSRAM GmbH
4.3 OLEDWorks GmbH
4.4 住友化学株式会社(Sumitomo Chemical Co., Ltd.)
4.5 株式会社カネカ(Kaneka Corporation)
4.6 Lumiotec株式会社(Lumiotec Inc.)
4.7 コニカミノルタ株式会社(Konica Minolta Inc.)
4.8 NECライティング株式会社(NEC LIGHTING Ltd.)
4.9 その他

5. OLED光源の主要メーカーにおける開発の歴史分析
5.1 LG Display Co., Ltd.
5.2 OSRAM GmbH
5.3 OLEDWorks GmbH
5.4 株式会社カネカ(Kaneka Corporation)
5.5 Lumiotec株式会社(Lumiotec Inc.)
5.6 その他

 

 

6. OLED光源コスト分析
6.1 概要
6.2 コスト分析
6.3 材料費分析

7. OLED光源市場展望
7.1 概要
7.2 全体市場
7.3 アプリケーション別市場
7.4 基板別市場

8. OLED光源用発光材料市場展望
8.1 概要
8.2 全体市場
8.3 スタック構造別市場

9. OLED光源用材料及び部品市場展望
9.1 概要
9.2 全体市場
9.3 基板
9.4 封止材料
9.5 電極材料/ケミカル材料
9.6 光取り出しフィルム

10. OLED光源用装置市場展望
10.1 概要
10.2 全体市場
10.3 国別市場

 

今後Contentsが変更となる場合があります。



主要コンテンツ 

1. 次世代照明市場動向(全体、LED、OLED)

2. OLED光源採用の有望アプリケーション分析(車載用、航空用、室内インテリア用、医療用、展示用、その他)

3. OLED光源の主要メーカー動向(LG Displayを始めとする全16社)

4. OLED光源コスト分析(概要、コスト分析、材用費分析)

5. 市場トレンド

  • OLED光源関連市場分析期間:2017~2025年
  • 分析コンテンツ:
    – OLED光源市場展望(概要、全体市場、アプリケーション市場、基板別市場)
    – OLED光源用発光材料市場展望(概要、全体市場、スタック構造別市場)
    – OLED光源用材料及び部品市場展望(概要、全体市場、基板、封止材用、電極材料/ケミカル材料、光取り出しフィルム)
    – OLED光源用装置市場展望(概要、全体市場、国家別市場)

 


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【製 作】 韓国 UBI リサーチ

【体 裁】 日本語版(英語版もあります)、印刷、A4版、(印刷+PDF版もあります)

【発刊月】 2017年9月

【価 格】  印刷版450,000円、印刷+PDF版730,000円(消費税別、送料込)

【納 期】 10日間以内