2021年下半期でのOLED発光材料の市場予測


2021年9月6日 UBIリサーチのWeekly Display Industry Analysis Reportより

 

2021年発光材料全体の市場は17.2億ドルになると予想される。

 

2021年、サムスンディスプレイの発光材料購入額は7.9億ドルと予想され、LGディスプレイはApple向けOLEDパネルとTV用WRGB OLEDパネル出荷量の増加により、小型OLEDで1.7億ドルと大型で3.25億ドル規模に発光材料を購入すると見込まれる。

 

BOEは2021年に2.4億ドルの規模の発光材を購入し、中国内で最も多くの発光材料を購入する会社になると予測される。その次に、Visionoxが6,100万ドルの材料を購入すると見込まれる。

 

2025年スマートフォン用OLED出荷量は6億台半ばから後半と予想され、LGディスプレイのWRGBパネル出荷量もキャパと歩留まりの確保に基づいて2025年には1,300万台を超えると見られる。

 

これにより、2025年発光材料全体の市場は21.7億ドルになると予想され、年平均成長率は9%と見込まれる。

 

 国別に見ると韓国のパネルメーカーの発光材の購入額は2021年に12.8億ドル、2025年には15.7億ドルになると予想される。年平均成長率は5.1%である。

 

中国のパネルメーカーの発光材の購入額は2021年に4.3億ドル、2025年には6億ドル水準になると見える。年平均成長率は8.8%である。

 

今後5年間、韓国パネルメーカーの発光材購買のシェアは全体の73.2%を占めると予想される。サムスンディスプレイの発光材の購入割合が引き続き高い状況の中で、LGディスプレイの大型OLED用発光材料市場もさらに拡大するものと期待されるからである。

 

蒸着方式別に見ると、RGB OLED方式が2025年までに市場全体で79%の最も高いシェアを占めており、大型TVで使用されてWRGB OLEDやQD-OLEDよりも高いシェアを占めると予想される。

 

LGディスプレイのWRGB OLED発光材の購入額はパネル出荷量の増加に応じて、2025年までに全購入額で19.3%のシェアを維持するとみられる。

 

サムスンディスプレイのQD-OLEDが30Kの投資にとどまったと仮定すれば、65インチパネルの基準で出荷量が年間100万台にならないと考えられ、購入のシェアは1.7%にとどまると予想される。

 

(UBIリサーチのWeekly Display Industry Analysis Reportは一週間のOLEDを含めたディスプレイ産業で発生する毎週の情報を分析し、お客様にご提供するレポートです。本 Reportは1年間提供される有料サービスで、毎週月曜日にUBIリサーチから契約したお客様にメールで直接配信しております。お問い合わせは分析工房までお願いします。)