2022年第1四半期での発光材料の市場分析と展望


2022年6月6日  UBIリサーチの週間ディスプレイ業界分析レポート

 

▪ 第1四半期の発光材の売上高は4.2億ドルで、前四半期の5.3億ドルに比べると21.1%(QoQ)減少した数値だが、2021年第1四半期3.9億ドルと比べると9%(YoY)が増加した。前四半期に比べてテレビとモバイル機器用発光材の売上高は減少したが、IT用は660万ドルで意味のある数値を記録した。 売上高は応用製品の季節的な需要によって増減があるが、発光材の売上高を応用製品別に分析してみるとテレビ用が徐々に増加している。

 

▪ 第1四半期の売上高1~3位企業はUDC、DuPont、Duksanの順である。Duksanは韓国企業として売上高1位企業となった。

 

▪ 第1四半期の売上高は前四半期に比べて減少したが、UDCはむしろ増加した。 ドーパント製造の重要な材料である希土類金属の価格上昇によるものと推定される。

 

▪ Novaledの第1四半期売上高が急減したのは、2021年第4四半期に出荷量が多かったため、需要減少によるものである。

 

▪ 2022年の発光材予想売上高は17億7百万ドルで、2026年には24億ドル規模に成長すると見込まれる。

 

▪ 応用製品別に見ると、今年のスマートフォン用発光材の予想売上高は14億ドルで29%である。

 

▪ 2026年の予想売上高のうち、TV用発光材は5.5億ドルで、23%に増加すると予想される。 また、IT用発光材は2.1億ドルとして9%になると予想される。