2020年の中大型有機ELディスプレイの売上高は40.2%成長


2021/03/26 UBIリサーチ

 

米国制裁によるHuaweiのスマートフォン生産減少によってサムスンディスプレイのRigid OLEDラインの稼働率が低くなると予想していたが、ノートブックの需要増大によってRigid OLEDラインがフル稼働すると予想される。また、来年から販売されるAppleのiPad用OLED生産に対応するために、A4ラインにRigid OLEDラインの投資を検討している。

 

車載用ディスプレイとしてP-OLEDを生産しているLGディスプレイではドイツの自動車メーカーにOLEDを供給する予定であり、サムスンディスプレイも車載用OLEDパネル生産している。

 

UBIリサーチが発刊した2021年中大型OLED年間報告書によると、2020年中大型OLEDの売上高は36億8270万ドルであり、2019年26億2630万ドルと比べて40.2%成長した。 アプリケーション別で売上高を分析して見たらノートブックと車載用市場が著しく増加し、2021年にもこれらの市場が伸びると予想される。

 

 

 

サムスンディスプレイのQD-OLED量産は2021年12月から始まると期待される。65インチパネルはSonyが使用する可能性が高い。サムスン電子は65インチは購買せず、モニター用32インチQD-OLEDだけを受けるものと予想される。

 

LGディスプレイの2020年のTV用OLEDパネル出荷量は440万台と集計され、Guangzhou工場が第3四半期から90Kで稼動すれば、2021年の生産可能量は850万台に達すると思われる。

 

UBIリサーチが発刊した2021年中大型OLED年間報告書は、日本では分析工房が販売している。