BOEの成都 B16ラインの投資がさらに遅れる


○2022年11月23日 UBIリサーチ

 

成都(Chengdu)にあるBOEのB16 8.7G OLEDラインの投資がさらに遅れる可能性がある。国家資産委員会に所属するBOEグループに対する北京市政府の規制が原因と分析される。

 

BOEは今年初めにB16ラインの組織人員を整備し、Chengdu B7ラインの周りに敷地を確保した。従来の計画通りならば2022年末くらいにB16ラインの製造装置の発注が出ると予想されたが、北京市政府が国家資産委員会所属のBOEグループに投資することに対する規制を行って、計画が停止されている。

 

当初、BOEはディスプレイ市場と韓国パネルメーカーの投資状況に応じてB16ラインへの投資を進めようとしたが、これに加えて北京市政府の規制まで考慮して投資を決断する状況に直面した。

 

BOEは現在B16のほかにB20の投資を準備中にある。B20は6G LTPS LCDラインで、北京に位置する予定だ。業界の一部では、B16投資承認を得るためにB20を先行投資するとも推測されている。

 

しかし、B20ラインの投資が完了したとしても、B16ラインの投資が確実視されるわけではない。