【CES 2020】ミニLED・マイクロLEDの展示が増える


2020.01.07 ET News

 

CES 2020で、サムスン電子は、マイクロLED新製品を公開して、ソニーとLG電子も関連製品の展示に乗り出し、業界の関心が集中している。正式開幕を翌日に控え、主要メーカーがTVの新製品を公開する中で、中華圏TVメーカーがこの分野でどのような戦略を選択するかに興味が大きくなった。

 

LG電子は、CES 2020で初めてのミニLED TVを公開する。8K解像度80インチ製品である。8K OLED TVに注力して、今後の市場の変化に備えて事業化の可能性を開いた。

 

マイクロLEDは292インチの超大型商業から75インチの家庭用までのサムスン電子と異なる戦略を選んだ。LG電子が公開したマイクロLEDは145インチの4K解像度を実現する。家庭用ではなく、100インチ以上の大画面が必要な商業市場に適していると見て、関連技術を開発中であると、LG電子は説明した。

 

ソニーも超大型のマイクロLEDを展示し強みを誇示した。

 

ソニーはサムスン電子とともに、早期にマイクロLEDを開発した。この分野をリードする企業である。昨年は16K解像度マイクロLEDを展示した。この製品は、資生堂グループ・リサーチ・センターに設置された。昨年9月には、家庭に設置できるモジュール型4K解像度製品も発売した。発売価格は4Kが72万ドル(約8億4000万ウォン)、16K製品が576万ドル(約67億4000万ウォン)である。

 

CES 2020で、ソニーは自社のマイクロLEDのクリスタルLEDディスプレイシステムは、コンテンツ制作段階から家庭用TVに合わせることができると紹介した。高輝度とコントラスト、広色域がコンテンツ創作者とユーザーの経験を広げることができると強調した。映画製作段階からポストプロダクション、上映、家庭内観覧に至るすべての段階で高い没入感を提供すると説明した。

 

中国のTCLは、プレミアムTV市場を狙った新しいミニLED技術のバイドゥリアン(Vidrian)を発表した。チップ一つ一つが自ら発光して画素を形成するマイクロLEDとは異なり、ミニLEDは、液晶のバックライトの役割をする。

 

TCLは、数千のミニLEDをバックライトとして使用すると、コントラスト比と輝度を画期的に改善することができると説明した。この技術を8K LCD TVに適用すると、かなり没入度の高い映像を実現することができていると見た。

 

中国のコンカ(Konka)も、今回のCESにマイクロLEDやミニLED TVを展示するのか関心が集中している。コンカは最近、中国の現地の技術専門投資会社と合弁会社を作り、2億1400万ドル(約2500億円)を投資して、マイクロLED技術を確保すると出た。

 

TVメーカーのほか、今年のCESでは、様々なマイクロLED関連企業が技術を披露する。

 

国内企業では、ソウル半導体が初めてCESに参加し、マイクロLED素子の技術を公開する。拡張現実(AR)・バーチャルリアリティ(VR)企業のセルコース子会社であるエルシスクエアは、マイクロLED大量転写技術を今回のCESで紹介する予定である。

 

英国プラシッドはAR・VRのためのマイクロLEDを今回のCESで披露する。