Doosan Solusが、サムスンディスプレイにOLED用高屈折CPL材料を単独で供給


 2020.04.06  コリア・エレクトロニクス

 

サムスンギャラクシーS20シリーズは、有機EL(OLED)パネル構造内の材料を一部変えて電力効率を改善したことが確認された。光を出す機能層の上にのせる補助層であるCPL(Capping Layer)の屈折率を改善し、消費電力を削減することに成功した。

 

3日、業界によると、サムスン電子の上半期フラッグシップのスマートフォンギャラクシーS20シリーズは、OLEDパネル内部CPLを変え電力効率を高めた。 

 

CPLはOLEDパネル構造で発光を担当する機能層の陰極上に蒸着する層である。機能層は、下から陽極(Anode) - 正孔注入層(HIL) - 正孔輸送層(HTL) - 発光層(EML) - 電子輸送層(ETL) - 電子注入層(EIL) - 陰極(Cathode)の順に成膜する。この機能層は、電気的および光学的特性のために、簡単に変更しにくい最適発光条件がある。ためCPLと補助層を陰極上に上げて、光学特性を補正することができる。

 

ギャラクシーS20シリーズ用CPLは屈折率を改善した。発光層から出た光が電極(陰極と陽極)の繰り返し反射される過程で発生する損失を低減し、ディスプレイ上に出るように支援する。ギャラクシーS20に適用したCPLは、従来のCPLより電力効率を約7%向上した。

 

今回CPLは斗山ソリューションス(Doosan Solus)が単独で供給した。斗山はサムスン電子のフラッグシップスマートフォンにCPLを単独納品しCPL分野の競争優位を占める可能性が大きくなった。従来ギャラクシーモデルのCPLは斗山ソリューションスと徳山ネオルックス(DS Neolux)

が供給してきた。