Foldable OLEDパネルのカバーウィドウ部材のトレンド予測


6月15日 UBIリサーチ

 

Foldable OLEDにはCPI(colorless polyimide)のみが使用されると予想されていたが、サムスンディスプレイは2020年上半期から販売を開始した2回目のフォルダブルフォンがGalaxy Z FlipにはUTG(ultra thin glass)が使用されており、今年の秋に販売されるGalaxy Fold2もUTGが適用される予定である。

 

サムスンディスプレイが使用しているUTGはSchottが生産し、Dowooinsysで加工したものである。 

 

Schottはslit工法でUTGをrollタイプで生産しており、Asahi Glassはfloating工法、CorningとNEGはover floating工法でUTGを開発している。UTGは、研磨やHFエッチング工程で表面を加工して、耐久性を上げている。

 

サムスンディスプレイがカバーウィドウをCPIからUTGに変えた理由は、画面がオフの状態で、UTGはCPIに比べて光沢感があり、高級感を与えるからである。サムスン電子はフォルダブル用カバーウィドウとしてUTGを好むしており、サムスンディスプレイはDowooinsysの株式を買収し垂直系列化させ、競合他社にUTGを供給できないようにしした。これにより、サムスンディスプレイ以外のメーカーは、Schottのfoldable OLED用UTGとDowooinsysの製品は使用できなくなった。サムスンディスプレイは、今後のすべてのfoldable OLEDにUTGを適用する計画だが、他のメーカーは、当分の間、CPIを使用することになるだろう。