LGディスプレイ、CES 2023で革新的な車載用ディスプレイを公開


○2022年12月29日 UBIリサーチ

 

■受注型事業の一軸であり、成長分野としている車両用ディスプレイ事業で、グローバルな電装部品および自動車メーカ向け専用ブースを設置

 

■P-OLEDおよびLTPS LCDベースの超大型、低電力、超高輝度など、さまざまな車両用ディスプレイやCESイノベーション賞を受けた車両用サウンドソリューションまで、モビリティイノベーションの方向性を提案

 

■キム・ビョング Auto事業グループ長(専務)、「未来自動車の核心部品である車両用ディスプレイ事業分野で差別化された技術力と顧客価値を基盤にモビリティ経験を革新していく」

 

LGディスプレイ(代表取締役社長チョン・ホヨン/www.lgdisplay.com)が来年1月、米国ラスベガスで開かれる世界最大のIT・家電展示「CES 2023」で革新的な車両用ディスプレイを大挙公開する。

 

LGディスプレイは、モビリティ技術展示会場であるラスベガスコンベンションセンター(LVCC)ウエストホールに初めて車両用ディスプレイ専用ブースを設け、グローバルな部品および自動車メーカを対象に次世代車両用ディスプレイソリューションを紹介する予定だ。

 

受注型事業の一軸であり、成長分野の車両用ディスプレイ事業を拡大するための差別化された競争力と顧客価値を知らせるための戦術である。

 

Advanced Mobility Lifestyleを展示テーマに、目で見るディスプレイと耳で聞くサウンド技術に至るモビリティイノベーションの方向性を提案する。

 

P-OLED(プラスチックOLED)、LTPS(低温多結晶シリコン)LCDなどのLGディスプレイの核心技術基盤の超大型、低電力、超高輝度、差別化デザインなど、将来の自動車に最適化された様々な車両用ディスプレイを多数公開する。

 

P-OLEDはガラスの代わりに弾性のあるプラスチックを基板として使用し、優れた画質を維持しながらも軽く曲げることができ、人間工学に基づいた曲面設計の実装に適しており、LTPS LCDは従来のLCDに比べ大型化および高解像度の実装に有利である。

 

これと共に、「眼鏡を使わない3D計器盤」、「視野角制御技術」などこれまでにはなかった新しい搭乗経験を提供する革新的な車両用ディスプレイ新技術も多数を展示する計画だ。

 

インフォテインメント経験をさらに豊かにしてくれる「車両用サウンドソリューション」も同時に展示する。CES 2023イノベーション賞を受賞したこの製品は、独自開発したフィルム形態のエキサイター(振動発生装置)がディスプレイパネルや多様な車両内装材を振動板にして音を出す方式で、見えないが高品質なサウンドを実現する。

 

LGディスプレイAuto事業グループ長のキム・ビョング専務は「未来自動車の核心部品である車両用ディスプレイ事業分野で差別化された技術力と顧客価値を基にモビリティ経験を革新していく」と述べた。

 

車載用P-OLEDで構成されたデジタルコックピット
車載用P-OLEDで構成されたデジタルコックピット