LGディスプレイ、今年は有機ELへの移行を加速...キャッシュフローの問題はない


2019年01月30日 [ソウル= ニュス Pim]

 

LGディスプレーが今年は、液晶(LCD)から有機EL(OLED)を中心にするために、事業構造の転換を加速する。また、事業運営の効率化により、コストを削減し、収益性を高める集中する計画だ。 

 

「OLED売上比率30%を大きく...生産量も増やすこと」

 

ソドンフイLGディスプレー最高財務責任者(CFO)は30日、業績のカンファレンスコールで、「今年はOLED中心に集中する」とし「OLED売上比率は、今年30%、2021年には半分になるようにする」と述べた。 

 

LGディスプレーがOLED中心に事業構造を転換するには、中国企業の継続した液晶(LCD)への市場参入で供給過剰現象が発生し、価格下落が相次いでいるからだ。

 

昨年上半期までは営業赤字であったが、下半期から黒字構造に転じ、辛うじて赤字構造を脱皮した。

 

LGディスプレーはOLED中心の事業戦略に基づいて、今年の生産量も拡大すると予想した。TVに使用するWOLEDパネルの場合、坡州工場で月7万枚規模が生産されており、今年の中国の工場で第3四半期に6万枚程度が追加され、合計13万枚規模で生産量が増える。

 

また、今年の下半期、中国の広州工場が本格的に稼動されることによってOLED TVパネルの生産量が昨年で約300万台で、今年は約380万台レベルに拡大すると予想した。

 

ソドンフイCFOは「今年OLED TVパネルが全体の売上高に占める割合は約30%程度になるだろう」とし「特に今年はハイエンドの側に顧客が集中すると予想されるだけに、戦略的に価格操作ポリシーを広げること」と述べた。 

 

プラスチックOLED(P-OLED)の場合、スマートフォンで採用する割合が昨年比で増えると予想した。  

 

イテジョンLGディスプレーマーケットインテリジェンス担当は「P-OLEDは、昨年のスマートフォン1億5000万台のうち、10%の割合を占めており、今年は14%程度増えるだろう」とし「モバイルに加えて、自動車の分野でも搭載を準備しており、年末に良いニュースがあるだろう」と述べた。 

 

P-OLED(フレキシブル)の生産量は、現在の月の4万5000枚レベルであり、損益分岐点を越える時点は確定できなかった。 

 

また、ますます増えている超高画質8K TV市場にも積極的に対応するという方針だ。

 

LGディスプレーの関係者は、「CESで8K OLEDデモを披露し、すでに独自の技術で8K OLEDの技術を確保している」とし「大型パネルのOLED技術も会社が持っているLCD技術をもとに、既に確保された状況」と述べた。 

 

金融負担はないが...業績見通しは不透明 

 

LGディスプレーは継続する金融費用負担と投資の確保に対する懸念にも自信を見せた。最悪の状況があっても、これに対応できる対応策を用意したというものである。

 

同CFOは「キャッシュフローのリスクが多い中国への投資件の借入はすでに確保し、残りのも複数の金融手法を動員して不足分への対応を既に行った」とし「残りの期間中に、適切な時期に実行すればよい」と述べた。 

 

今年の予想設備投資(CAPEX)の金額は8兆ウォンであり、減価償却費の規模は4兆ウォン以上である。今年の大型投資がほとんど終わったことにより、来年には4兆ウォン水準に減る見込みだ。 

 

ただし業績見通しは不透明である。証券業界では、今年、LGディスプレーが営業赤字を記録すると予想している。第2四半期には、中国企業のLCD工場の稼動が本格化して供給過剰現象が拡大、LGディスプレーに悪影響を与えると予想した。状況がひどい場合には、年間の営業損失の可能性があるとしている。   

 

ギムフイヨンLGディスプレーIR担当常務は「第1四半期の出荷面積は上半期オフシーズンによる需要減少の影響で一桁後半(%)の減少が予想され、面積当たりのパネル販売価格の下落を反映して一桁中・後半(%)減少するだろう」と述べた。  

 

同CFOは「OLEDへの事業転換を加速して転写のすべての領域でのリソースを効率化することにより、財務体質を強化する」とし「インドからの雁がヒマラヤを越える極限の苦痛を勝ち抜くために、体重を減らすなどの準備をするのように、私たちも、内部の革新と効率化を介して利益を創出していく」と述べた。  

 

一方、LGディスプレー昨年の年間営業利益は929億ウォンで、前年比96.2%減少した。売上高は24兆3366億ウォンで、同じ期間12.4%減少した。