LGディスプレイ、広州OLED工場の本格量産準備... 「MMG」で48インチのパネル製造


2020.05.28 ET News

 

LGディスプレーは、中国の広州で8.5世代有機EL(OLED)ファブで生産したパネルがLG電子の品質認証(Qual)を通過した。TV用パネルの最大顧客に正式に製品を提供することができる資格を確保しながら、量産準備を本格的に備える。

 

28日、ディスプレイ業界によると、最近、LGディスプレー広州工場で生産した55インチ・77インチOLEDパネルの試作品が、それぞれ、LG電子の品質認証で合格判定を受けた。

 

昨年9月にオープンし、広州工場は55・65・77インチの大型OLEDパネルの主力生産拠点である。これまで歩留まりの低下など、生産性に支障があり、操業開始が遅れた。同社は、京畿道の坡州工場のプロセスを広州に適用し、歩留まりを引き上げ、第1四半期に量産準備完了を予告した。しかし、コロナ19の事態で、第2四半期に計画を遅らせることになった。今回LG電子の品質基準を通過したので、ランプアップ(大量生産)に入るための最低基準を満たした。

 

広州工場は、今回、LG電子が発売した世界初の48インチOLED TVのパネル供給まで確定した。これにより、40インチ台の中型から70インチ台の大型までフルラインナップを備える。

 

業界関係者は「最近、コロナ19の影響で室内でのゲームや映像を楽しむ人が増えている」とし「欧州・日本で中型TVの需要が増えているので、48インチのパネルが広州工場の新たな収益モデルとして定着する」と予想した。

 

LGディスプレーは、現在坡州工場で運用しているマルチモデルグラス(MMG)工法を広州工場に移植、48インチのパネルを生産する計画である。業界では、LGディスプレーが最近にチャーター機で広州工場に投入した核心技術人材のMMG関連エンジニアも含まされたものと見ている。