LGディスプレイが、ソニーのスマートフォン向けに、有機ELディスプレイパネルを供給


2018.01.28  [デジタルデイリー イ・スファン記者]

 

 LGディスプレーが、ソニーにフレキシブル有機EL(OLED)を供給する。TV用の大型OLEDパネルに続き、スマートフォンにまで協力の範囲を広げた。フレキシブルOLEDは、ベゼル(枠)の厚さを最小限に抑え、曲げられないリジッド(Rigid)OLEDと比較してエッジ(Edge)やノッチ(Notch)で多様な形態のデザインの適用が可能である。

 

これまでソニーは、大型OLEDのみLGディスプレーからパネルを供給を受けた、中小型OLEDまで供給を受けて、両社の関係はさらに深まった。一方では、フレキシブルOLED市場で絶大な影響力を発揮しているサムスンのディスプレイを追撃し、Appleの新型iPhoneのパネルを供給する原動力の確保に弾みがつく。

 

28日、業界によると、LGディスプレーは、ソニーにフレキシブルOLEDを供給することが分かった。LGディスプレーの内部事情に精通し関係者は "ソニーとフレキシブルOLED協力を進める "と伝えた。

 

昨年にソニーはLGディスプレーの大型OLEDパネルでTVを作り、かなりの利益を得た。プレミアム市場で頭角を表し、実績改善に力を加えた。2017年上半期の純利益が2117億円(約2兆600億ウォン)で、10年ぶりに最高値を記録した。年間のTV販売台数目標も1200万台から1250万台に高めたほど自信がついた。

 

スマートフォンではどうか。全世界の市場シェアは一桁台前半で高くないが、日本国内では、アップルに次いで2位を走っている。市場調査会社ストラテジー・アナリティクス(SA)によると、昨年の上半期基準で14.9%の市場シェアでサムスン電子(8.2%)、シャープ(7.3%)、富士通(8.9%)を長い間引き離している。

 

ソニーは、TVのようにスマートフォンでもかなり苦戦した。しかし、スマートフォンが先進市場と成長市場を問わず必需品として認知されており、ソニーが追求するユーザーの経験(UX)を具体化し、様々なサービスを組み合わせするためには、必ず確保しなければなら事業である。販売が遅々として進まず、赤字になっても、スマートフォン事業を放棄しなかった理由だ。

 

LGディスプレーとしても新たな顧客の獲得で、ソニーは魅力的だ。中国のスマートフォンメーカーもあるが、先進市場では状況が少し異なっている。E5に続き坡州のE6生産ラインで、第3四半期から月に1万5000枚規模でフレキシブルOLED量産に入るので、顧客の確保は不可欠である。アップルのような大型取引先だけではいけない。

 

ある業界関係者は、「すでにソニーはOLED技術を確保するため、TVでの成功経験をスマートフォンに移植して、収益性重視の事業を展開するものと見られ、フォルダーブルポンのような製品開発も目標だろう」と説明した。

 

<イ・スファン記者> shulee@ddaily.co.kr