LGディスプレー、来年はテレビ向けOLEDパネル 1100万台供給... LCD事業も放棄しない


2021.07.28 inews24

  

広州工場増設時月産能力17万枚に拡大... LCDフレーム革新に集中

 

 LGディスプレーが来年TV用有機EL(OLED)の供給量が1万台まで増加する。液晶表(LCD)事業は、構造革新を通じた差別化戦略を継続推進する。

 

LGディスプレーは、第2四半期の営業利益7千11億ウォン、売上高6兆9千656億ウォンを記録したと28日公示した。前年比営業利益は黒字転換し、売上高は31.3%増加した。

 

LGディスプレーの営業利益が7000億ウォンを超えたのは、過去2017年第2四半期(8千43億ウォン)以来、4年ぶりだ。売上高は、歴代第2四半期の中で最大レベルである。

 

今回好実績は新型コロナウイルス感染症(コロナ19)の中でLCDの価格が上昇し、OLED事業拡大に有利になったことによるものと分析される。LGディスプレーは「OLED大衆化」と「LCDフレーム革新」を継続推進するという計画である。

 

LGディスプレーはこの日、第2四半期の業績カンファレンス・コールで「来年度に広州工場で3万枚の追加の生産能力を備えると、TV用大型OLEDパネルの供給量を1万台を確保することになるだろう」とし「ここに追加の生産性を補完する再来年に1100万台供給体制が整備される」と言った。

 

LGディスプレーは増えるOLEDの需要に対応するため、中国の広州工場増設に乗り出す計画だ。現在、広州工場がガラス原板基準月6万枚のパネルを生産しており、坡州工場の生産量まで加えると月の生産能力は14万枚規模だ。広州工場増設が完了すれば、生産能力は月17万枚に拡大すると見られる。

 

コロナ19の中OLED市場は急速に拡大している。家に留まる時間が増え、OLED TVの需要が拡大したし、最近LCDの価格が急激に上昇し、相対的にOLEDの価格競争力が大きくなった状況である。

 

実際、LGディスプレーは上半期だけでOLED TVパネルを350万台出荷したと集計された。これは昨年の年間出荷量の80%を上回るレベルでは、今年の年間では800万台を超えるものと予想される。

 

LGディスプレーは、プラスチックOLED(POLED)については、「現在の投資を検討している」とし「検討が確定して共有可能な時点で、すぐに市場とのコミュニケーションするようにする」と述べた。

 

LCD事業でのLCDフレーム革新は、競争力を強化する方向で推進するものであり、LCD事業を放棄するというのでないという点を強調した。

 

LGディスプレーは「3大核心課題の一つであるLCDフレーム革新はLCDを放棄するという意味ではない」とし「競争力のある差別化された分野は、さらに強化し、工場間の柔軟な運営を通じて競争力のある部分を集中的に育成するということ」と説明した。

 

続いて「TV用LCDキャパはすでにIT用に切り替え、追加で行われる部分もある」とし「短期市況に揺れないよう、中長期戦略、顧客と安定した基盤を構築する」とと付け加えた。

 

また「特にIT用製品は、差別的な技術と競争力、強固な顧客基盤、ファブ競争力があるので、さらに差別化する」とし「LCD TVは、過去に比べてキャパが半分のレベルに、収益性の高いコマーシャル、大型中心に運営するだろう」と説明した。