OLEDON、「超格差」OLED製造用の面蒸発源蒸着技術を公開


2018年 10月 30日 UBI リサーチ

 

2018年10月24日から韓国ソウルにあるコンベンションセンターコエックスで開催中のIMID2018で、OLED蒸着装置を開発しているベンチャー企業OLEDONが、競合国との超格差を維持するためのOLED製造技術である面蒸発源の蒸着技術を公開し、注目を集めている。

 

OLEDONのファン・チャンフン代表は「韓国が今後も現在のOLED生産国1位の座を維持するためには、独創的な技術開発への挑戦に積極的に投資すべきだ」とし、「未来の中小型および大型OLEDの製造には、すべて面蒸発源蒸着技術が用いられるようになる」と予想した。

 

OLEDONが開発している世界初の曲面蒸発源FMM蒸着技術は、2250ppiのAMOLEDを製造できる超高解像度OLED蒸着技術で、微細パターンのシャドー距離(Shadow Distance)が0.18umまで実現可能であり、11Kレベルの超高解像度AMOLEDのパターンを形成することができる。

 

 

従来のFMM蒸着パターン(左)と面蒸発源FMM蒸着パターン(右)、参考:OLEDON

 

ファン代表は、このような工程を800ppiのシャドーマスクで確認した結果、面蒸発源を用いて蒸着したパターンの発光面積が、従来の蒸着方法より1.7倍向上したと発表した。

 

OLEDONは面蒸発源FMM蒸着技術の特許を保有しており、最近は大型OLED TV製造用垂直型面蒸発源蒸着技術に関する特許を出願した。

 

OLED TV製造用垂直型面蒸発源蒸着技術、参考:OLEDON
OLED TV製造用垂直型面蒸発源蒸着技術、参考:OLEDON