OLEDディスプレイ産業は、スマートフォン向けからIT向けにシフトしている


2022年7月18日 UBIリサーチ

 

これまでにOLED産業を維持してきたOLEDスマートフォン市場の拡大速度が遅くなってきており、世界の6G基板 OLEDラインのパネル供給キャパが需要に比べて過剰になっている。

 

サムスンディスプレイでは、スマートフォン向けのrigid OLED需要の減少に伴い、A2ラインでタブレットPCとノートパソコン用OLED生産を増やして、ライン稼働効率を上げている。そのため、サムスンディスプレイのスマートフォン用OLED生産キャパは徐々に減る見込みだ。さらに、サムスンディスプレイはテレビと高級モニター市場を狙って8.5GQD-OLEDラインで34インチパネルを生産している。これにより、サムスンディスプレイのOLEDポートフォリオは、ウォッチからテレビまで様々なアプリケーション製品で構成された。

 

LGディスプレイも徐々に成長するIT向けOLED市場に対応するため、LCDラインをOLEDラインに急いで切り替えている。坡州6Gラインには、タブレットPC用ph4がすでに用意されており、2024年にAppleにOLED供給を目指している。ここに7G LCDラインであるP7をOLEDラインに切り替える計画を確定した。 P7のLCD生産量は中国広州に移管し、今年下半期からはライン改造に入る予定だ。そして、早ければ2023年下半期からIT用OLEDパネルを生産すると予想される。予想生産製品は28インチと32インチWRGB OLEDである。