OLEDディスプレイ関連の部品素材市場の分析


2022年4月4日 UBIリサーチ

 

OLEDが使用されるすべてのアプリケーション製品の市場が成長することに従って、2021年の部品素材全体市場は157億ドル規模に拡大した。 2020年の85億ドルに比べると、ほぼ2倍の水準に増加した。

  

 

 

この中で増加傾向が最も高かった部分はdrive ICである。半導体が足りなくなりドライブICの価格も急騰し、2021年の売上は67億ドルと、2020年より2.7倍ほど大きくなった。

 

一方、スマートフォン用リジッドOLEDに使用されるencapsulation glassとfrit glassの2021年の売上増加は他の材料に比べて低くなった。

 

偏光板市場はLGディスプレイのWRGB OLED生産量増大により2021年は5.25億ドル規模に成長した。

 

Foldable OLEDのカバーウィンドウとして使用される超薄型ガラス(UTG)の2021年の売上高は1.5億ドルで2020年に比べて2倍近く成長したが、colorless polyimide(CPI)はむしろ200万ドル減少した2200万ドル市場となった。CPIを使用していた中国のパネルメーカーがUTGの使用を本格化し、CPI市場が減った。

 

部品素材の2021年の全体市場は157億ドル規模だったが、2022年には135億ドルに減少すると予想された。

 

OLEDスマートフォンとOLED TV、OLED IT市場の成長により部品素材市場はさらに大きくなると予想しているが、中国パネルメーカーの歩留まりが大幅に向上しており、部品素材の消費量が急速に減少しているためだ。

 

中国パネルメーカーの歩留まり向上は2023年まで続いて部品素材市場の成長は鈍化するが、その後は生産量の増加により市場が再び大きくなると予想される。2026年の部品素材全体市場は187億ドル規模に拡大するだろう。