QD-LEDディスプレイの開発動向


2023/04/03 UBIリサーチのWeekly Display Industry Analysis Report

 

QD自体が発光するQD-LEDディスプレイは、色域が広くsolution processが可能なため、製造コストを削減でき、次世代デバイスとして期待が高い。

 

Samsung DisplayはSID2022とIDW2022でall inkjet工程による217ppi解像度のCd-free QD-LEDを世界で初めて報告した。

 

Cd系のEQEはGreen、Redが20%を超え、Blueも15%を超えたが、Blueの寿命がまだ解決されていない状況。 非Cd系はInPを中心に開発が進められており、Redは20%を超えているが、Greenはまだ13%なのでCd系には追いついていない。 非Cd系Blueについては近年ZnSe系の開発が進み14.1%まで出ており、寿命には問題があるものの今後期待される素材である。

 

QD-LED技術は発光効率、素子寿命が足りない開発初期段階で、QDインク素材、隔壁素材、電荷輸送層素材など素材業者とインクジェット装置、工程などの装置業者およびパネル業者の緊密な協力と多様な基本技術開発が必要だ。