【SID 2019】LCDの時代が去ってOLED時代が開かれる... TVが投資をリード


2019.05.14  ET News

 

有機EL(OLED)がTV、スマートフォン、自動車をはじめ、商業市場などの成長をけん引し、液晶(LCD)の時代が終了したとの分析が出た。また、これまでスマートフォンがディスプレイの投資を導いた代表製品だったが、今年を基点にTVが投資をリードする見通しだ。

 

13日(現地時間)、米国のサンノゼのマッケンナリーコンベンションセンターで「SID(国際情報ディスプレイ学会)ディスプレイウィーク」の事前行事で開かれたビジネス会議では、LCDへの投資が終わったことにより、ディスプレイ市場の成長を導く重要な技術がOLEDになるという見通しが多数提起された。

 

市場調査会社DSCCロスヤングCEOは、世界LCDの売上高が2017年が頂点であり、2018年から下落していると分析した。DSCCは、世界全体のディスプレイ市場が2018年から2023年までの年平均2.5%成長し1340億ドル規模を形成するが、LCDは年平均2.4%減少する予測した。一方、OLEDは、年平均で15%成長し、シェアが2018年22%から2023年に39%に高まる分析をした。 年間の投資は、OLEDが2017年で136億ドルで、LCDの100億ドルを初めて超えた。今年は、LCDの投資が82億ドルでOLEDの52億ドルを一時上回ったが、2023年までにOLED投資がLCDを持続して上回ると予想した。 

LCDとOLEDの世界の投資規模の予測(資料= DSCC)
LCDとOLEDの世界の投資規模の予測(資料= DSCC)