[SID 2022] サムスンディスプレイのブース展示


2022年5月16日 UBIリサーチ

 

UBIリサーチは、SID Display Week 2022(ディスプレイウィーク2022)に参加した。コロナ19余波のため、オフラインでは3年ぶりに開催されました。サムスンはQDディスプレイを前面に掲げ、OLEDの進化を示した。双方向スライダブル技術とデジタルコックピットを展示した。

 

これまでのサムスンディスプレイのブースにはモバイル機器とIT用OLEDだけが展示されていたが、SID2022ではQD-OLEDを前に出し、モバイル機器から大型テレビまで総合OLEDパネルメーカーに変身したことを知らせるブースだった。入口にはEco2 OLEDを、右側にはQD-OLED、左側にはサムスンディスプレイの特許技術である「Diamond Pixel」を配置した。

 

一般に初めて公開されるQD-OLEDを紹介するために、サムスンディスプレイは多くのスペースを使用し、QD-OLEDの利点が何であるかを詳しく示した。

 

・WRGB OLEDとは比較されていないが、通常の液晶テレビとQD-OLEDを一緒に配置し、QD-OLEDの画質が格段に優れていることが分かるようにした。QD-OLEDの画質は鮮明で明るく、色が優れていることがわかる。

・展示された製品はテレビ用65インチパネルとモニター用34インチパネルの2種である。65インチQD-Displayの解像度は3840× 2160で、色再現率はBT.2020基準90%、ピーク輝度は1,500nit。モニター用34インチQD-Displayの解像度は3440 x 1440、色再現率はDCI-P3基準99.3%、ピーク輝度は1,000nit、応答速度は0.1msである。34インチモニターは、文書作業用ではなくゲーム用モニター用として紹介に集中した。 OLEDはLCDに比べて応答速度が非常に速く、motion blurが生じず、速いスピードに切り替えられるゲーム画面に最適な機器である。

 

Samsung DisplayはQD-DisplayをLCDやWRGB OLEDなどのディスプレイと比較し、画質と応答速度、構造、視野角などを比較した。

 

モバイル機器用OLEDでは、解像度1920× 1080、輝度400nitの13.3インチパネルとしてhalo freeをデモンストレーションした。

 

・1920 x 1080、15.6インチOLEDの400nitの明るさで青色光の放出量は6.5Lbだが、同クラスのLCDでは17Lbである。 OLEDは目にやさしい「Eye

Care」製品であることを実演した。 IMID 2021では「Eye Friendly」という名前で13.3インチ製品を展示した。

・走査率を48~240Hzの範囲で可変できる「OLED Sync」パネルも紹介した。 15.6インチ、解像度は1920 x 1080、輝度は400nit。 

 

サムスンディスプレイは画面面積を増やすことができる3種類のスライダブルOLEDを展示した。

 

▪ 「Slidable Horizontal」は6.7インチだが、横方向に7.3インチまで増やすことができ、解像度は1536 x 2152で曲率半径は4mmである。 5.1

インチ「Slidable Vertical」(中央の写真)は縦方向に6.7インチまで増え、これにより画面比も16:9から22:9に変わる。 解像度は1080 x 2636で、曲率半径は4 mmである。

▪ 8.1インチ「Slidable Wide」 は12.4インチまで増やすことができるタブレットPC代替製品である。 アスペクト比は4:3から21:9に変わり、文書作業と映画鑑賞の両方が可能な製品である。 解像度は2520 x 1080で、曲率半径は5 mm。

▪ Slidable展示製品はすべて透明PIがカバーウィンドウ材料として使用された。

 

「Light Field Display」は2Dと3Dの画面切り替えが可能で、サイズは15.6インチ、解像度は3840 x 2160、視野角は31.6°である。

 

▪サムスンディスプレイは、独自に開発したピクセル構造である「Diamond Pixel」を広報するために、6.7インチ、2640 x 1080パネルとして詳細

な構造を紹介した。 後発企業の市場シェアが高まるにつれて、競合他社(特に中国企業)を牽制するために特許戦略を強化している。