LG の有機ELテレビ、北米プレミアムTVで液晶をついに追い越す


2016.10.31 ETnews


<ティム・クックApple CEOが新しいMacBook Proを説明している。(写真=電子新聞DB)>

アップルが新型のMacBookタッチバー用に、サムスンディスプレイから有機EL(OLED)パネルを導入した。アップルは、iPhoneと同様にMacBookのディスプレイも液晶(LCD)の代わりにOLEDを採用する。スマートフォンに続き、ノートブックPCでもOLEDへの世代交代が加速している。アップルとサムスンディスプレイのOLEDでの協力で、ディスプレイ市場の構造変化も予想される。

31日、業界によると、アップルは最近発表した新型のMacBook Proにサムスンディスプレイから供給されたタッチスクリーンバーのOLEDパネルを搭載した。パネルはサムスンディスプレイのA2ラインで生産したリジッドタイプOLEDである。ドライバICは、サムスン電子システムLSI事業部が供給したと伝えられた。ノートパソコンとタッチバー間の連動機能のために、既存のドライバICの設計を一部変更した。

新型のMacBook Proで初めて搭載したOLEDタッチバーは、キーボードの上部に位置し、さまざまな機能を実行する。既存のファンクション(Fn)キー機能を実行すると、実行プログラムに基づいて機能が変わる。

今年は、サムスン電子、デル、HP、レノボは、LCDの代わりにOLEDパネルを搭載したノートPCを発表した。鮮明な画質、薄い形状などOLEDの利点があるが、白地を主に使用しているノートパソコンでOLED固有の深い黒の色を利点にしづらく、白い画面を主に使用しているので、消費電力が大きい問題などが解決すべき課題として挙げられている。

アップルは、パネル全体ではなく、タッチバー用途にOLEDを部分採用した。ブラック画面を基本に使用するため鮮明な画質、低消費電力、高速応答速度などOLEDの強みを享受することができる。

業界関係者は、「アップルがMacBook ProのタッチバーOLEDパネルを適用した理由は、厚さのためであると思われる」としながら「OLEDパネルは構造上、バックライトユニットが(BLU)が付いたLCDパネルよりも3分の1ほど薄い」と述べた。

他の関係者は、「アップルのMacBookのシリーズの年間出荷量は世界ノートPC市場で5位であり、MacBook Proのに搭載されたOLEDパネルは、面積基準で見ると、サムスンディスプレイの売上高に大きな影響を与えるほどの水準ではない」とし、「しかし、新製品の特徴に掲げたディスプレイパネルがOLEDという点は意味が少なくない」と述べた。

アップルは、今後リリースするのMacBookシリーズにはLCDの代わりにOLEDディスプレイを採用するものと見られる。アップルウォッチ、iPhoneに続いて、MacBookまでの主要な製品群にOLEDを積極的に拡大している。

他の関係者は「アップルがMacBookのにOLEDパネルを使用することを検討しており、詳細なパフォーマンステストなどをしている」と伝えた。

ディスプレイ業界はOLEDを搭載したiPhoneが市場に登場すると、市場の中心が急速にOLEDに移動すると予想している。すでにiPhoneにはOLEDを搭載することで知られ、中国のスマートフォンメーカーを中心にOLEDを採用した新製品が急速に増加した。OLEDを搭載したMacBookのが登場すれば、ノートPC市場でも構造変化が始まることになる。

アップルの主要なパートナーの構図にも変化が避けられない。アップルの高解像度低温ポリシリコン(LTPS)LCDを供給したLGディスプレーから、中小型OLED中心のサムスンディスプレイに比重が移動する。LGディスプレーが急速に中小型OLED量産システムを備える変化によって、この打撃を最小限に抑えることができる。

LG系列ファブレス半導体メーカーであるシリコンワークスも、iPhone用LCDドライバICを供給してきたので、同じような打撃を受けるものと業界は予想している。