アップル初のiPhone向けのOLEDパネルは、「エッジ」タイプではなく「フラット」


2017.06.06 ET News

 

アップルの初の有機EL(OLED)パネルは、iPhoneの従来のシリーズと同様に、平らな画面を採用するものと見られる。OLEDの導入時にサムスン電子「ギャラクシーS」のように端面が丸い「エッジ」のデザインが導入されるという予想は外れた。三星ギャラクシーと差別化されたデザイン戦略を展開するという意志か。また、スマートフォンの前面をディスプレイ画面がいっぱいに満たすので、枠がほとんどないベゼルレスデザインのため、カメラ周囲を包み込む形のディスプレイが設計されたと伝えられた。

 

◇iPhoneの最初のOLEDは、「フラット」

 

 6日、複数の業界関係者によると、アップルが自社のiPhoneに最初に導入するOLEDディスプレイを平面的形状に決定した。曲がったり折るところなく画面全体が平らな設計である。 

 

パネル自体は、柔軟な素材で開発された。ポリイミド(PI)と呼ばれるプラスチック材料をOLED基板に使用したフレキシブルディスプレイである。三星ギャラクシーS8のように画面を曲げることもできるという意味である。 

 

しかし、Appleは、曲面を選ばなかった。アップルは当初曲面デザインを検討したことが分かった。実際の開発も行われた。しかし、最終的なデザイン確定の段階で曲面は時期尚早と判断した。利用効率が低下するという理由からだ。 

 

業界関係者は、「90度ない現在の曲率(曲げ程度)では、アプリケーション(アプリ)駆動など効用が落ちると判断したと聞いている」とし「このため、最初のOLEDのiPhoneには、曲面ではなく、平らなOLEDパネルが入る」と伝えた。アップルの事情に精通した別の業界関係者も「フラットなデザインになるだろう」と述べた。 これまで「フレキシブルディスプレイ=曲面」が公式のように考えられた。世界のスマートフォン市場1位であり、フレキシブルディスプレイを最も多く消費するサムスン電子が左右両方の画面が曲がっ製品を出した影響が大きい。アップルがフレキシブルディスプレイを使用すると、サムスン電子と同様の曲面スクリーンのiPhoneを出すという予想があった。しかし、Appleは、フレキシブルディスプレイの使用目的を、他に置いたものとみられる。 

 

ディスプレイ業界の関係者は、「フレキシブルディスプレイは、基板にガラスではなく、ポリイミドを使用するため、軽量で厚さが薄いことが特徴」とし「アップルがこの点でフレキシブルディスプレイを選択したと判断されている」と伝えた。 ディスプレイを軽く作って、スマートフォン全体の重量を減らし、薄くなったパネルに、内部空間を確保しようとしたという分析である。 

 

◇「フラットだが、長方形ではない」 

 

アップルがフレキシブルディスプレイを使ったもう一つの理由は、前になかった画面の外観を実現するためだ。iPhoneのOLEDは、フロントカメラ部をパネルで包み込む形状を帯びることが分かった。一般の長方形ではなく、ディスプレイの上部中央部に切り欠きが入った形である。 

 

これはPIベースのフレキシブルディスプレイで可能なデザインと専門家たちが分析している。

 

リジッドディスプレイ、すなわちガラスを基板として使用する場合、壊れやすくて特殊な形状に加工することは難しい。 

 

iPhoneのためのOLEDは、スマートフォン前面をいっぱいに拡がる。ディスプレイ周辺境界線、すなわちベゼルを最小限にする試みだ。フロントカメラ部分までパネル表示が包むので、今まで出てきたいくつかのスマートフォンよりもベゼルレスが最大化されるものと思われる。 

 

また、ベゼルをなくしたので、これまでのiPhoneの下部に配置されていた実物のホームボタンはOLED iPhoneから消える見通しだ。 

 

iPhoneの搭載されるOLEDは、サムスンディスプレイが生産する。今月末から本格量産に入る計画だ。 サムスンディスプレイは韓国でパネルを生産した後、ベトナムで基板(RF PCB)、タッチセンサー、等を接続するためのモジュール化を行う。 

 

アップルがiPhoneのは、OLEDが最初に使用するので、電池やカメラモジュールなどの他の部品よりもディスプレイが先に作られる。 OLEDの歩留りの懸念が提起されたが、現在相当なレベルに引き上げて、iPhoneのリリースに影響を与えるほどの問題はないことが分かった。