サムスン、アップルの次世代iPhone向けのOLEDディスプレイを今月から量産


2017.06.06 ET News

 

アップルが次世代iPhoneの有機EL(OLED)ディスプレイを導入することに決めた。OLEDサプライヤであるサムスンディスプレイは今月から量産に入る。今年の秋にOLEDのiPhoneが最初にリリースされる。世界のスマートフォン市場での影響力が最も大きいアップルがOLEDを採用し、OLED部品業界の緊急が予想される。 

 

6日、業界筋によると、アップルは最近、サムスンディスプレイが製造したOLEDディスプレイの最終承認判定を下した。規格・品質・生産などがアップルのすべての要求水準を満たしているという意味で、OLED量産が確定した。 

 

生産計画も出た。今月量産に入る。規模は月に1000万台以上である。複数の業界関係者は、「量産承認が終わっ関連部品・素材の発注が行われている」と伝えた。 

 

iPhoneの最初のOLEDディスプレイの外観の情報も出た。 

 

フレキシブル基板(PI)を使用したフレキシブルディスプレイであるが、画面は従来のように平らな(フラット)と分かった。曲がった画面は使わないことがわかった。平凡さから脱皮するために、ディスプレイがスマートフォン前面いっぱいで、フロントカメラまで包み込むデザインであることが伝えられた。これは、既存のスマートフォンで見ることができなかった新しい形だ。 

 

アップルがiPhoneのOLEDの導入を確定したので、世界の電子業界への波及が予想される。OLED全盛時代がスタートしたものと思われる。 

 

アップルが今年必要とするOLEDディスプレイは8,000万台で分かった。収率を考慮すると、関連部品と素材は、1億台である。 1億台は昨年、全世界に出荷されたスマートフォン向けのOLEDパネルの約20%に達する数値だ。ディスプレイはもちろん、関連機器や部品・素材メーカーの超大型好材料として挙げられる。

 

AppleのiPhoneの強大なブランドパワーにOLED市場の成長と普及を導くきっかけになる見込みだ。 

 

サムスンディスプレイは、アップルの供給に備え、昨年数千億円をかけて設備を増設した。それだけの利益を出すことができるという判断がある。また、Appleが、今年は一つのモデルのみにOLEDを採用するが、来年には、モデル全体に拡大する可能性が強い。 

 

このために、他のスマートフォンの企業がアップルとの競争のためにOLEDの採用を加速するとみられる。OLED市場の垂直上昇が予想される。市場調査会社IHSはフレキシブルOLED市場は今年は92億6000万ドル(約10兆4000億ウォン)で、2020年に209億8300万ドル(23兆5000億ウォン)規模に急成長すると予想した。 

 

アップルOLED確定に基づいて、韓国内の産業界は、新たな飛躍の機会を得た。サムスンディスプレイがOLEDを独占供給するので、関連部品と素材も韓国内企業の製品で多数を構成された。アップルが今後にOLED供給先の多様化をしようとするであろうが、サムスンディスプレイが世界で90%以上のシェアを占めるので、今後の相当期間は、韓国企業が主導権を握るだろうと分析される。