サムスンディスプレイ、QDラインの製造装置の搬入開始


2020.07.01  THEELEC

 

サムスンディスプレイが量子ドット(QD)ディスプレイ装置搬入式を開催した。

 

1日、サムスンディスプレイは忠南牙山事業所でQD設備搬入式を開いた。イ・ドンフン社長など経営陣と協力会社の関係者が参加した。

 

QDディスプレイは、光や電流を受けて光を出す超微細半導体粒子であるQD材料を主要材料として使用する。豊かで、正確な色を実現することができる。構造が柔軟でフォルダブルなどのデザインの革新も可能である。

 

サムスンディスプレイは、2019年10月にQDディスプレイの投資を発表した後、TV用液晶(LCD)を製造するL8ラインの一部設備を撤去してQDラインを構築するためのクリーンルーム工事を進めてきた。

 

同社は最近に工事を仕上げて、8.5世代蒸着装置を始め本格的な製造設備の設置に開始する。下半期の生産ラインのインストールが完了したら、2021年から段階的に立ち上げて、製品を本格的に生産する予定である。

 

サムスンディスプレイは生産ラインの構築と、2021年でのプレミアムTV市場参入のために、QD製品の完成度と量産性を高めるための製造技術を開発している。グローバル顧客対象のプロモーションも展開中だ。

 

チェジュソンサムスンディスプレイの大型事業部長は「コロナ19にもかかわらず、世界的なパートナーとの強固な協力体制を基にQDライン投資を滞りなく進行した」とし「20年間蓄積したLCDの大型化技術と量子ドット技術力を基に、QDディスプレイ量産をために最善を尽くしたい」と述べた。