サムスンディスプレイのノートブック向けのOLEDパネルの最大の顧客会社はASUS


2021.12.14 THE ELEC

 

サムスンディスプレイが生産するノートパソコン向けのOLEDパネルの最大顧客会社は台湾エイサス、2位はサムスン電子であると調査された。まだ全体のノートブック市場で2%に過ぎないOLEDノートブックシェアは来る2023年7%まで増える見通しだ。

 

14日、市場調査会社のシグメインテルによると、今年世界の有機EL(OLED)ノートブック市場シェア1位は台湾ASUS(36%)、2位はサムスン電子(20%)だった。続いて3位中国レノボ(16%)、4位米国ヒューレットパッカード(HP・10%)、5位中国シャオミ(8%)、6位米国デル(8%)の順だった。

 

今年、これらのセットメーカーに納品されるOLEDノートブックパネル出荷量の推定値は530万台だ。サムスンディスプレイは昨年9月、今年のノートパソコンのOLED販売量が昨年の7倍ほどに増加すると予想している。

 

業界で推算する昨年、サムスンディスプレイノートパソコンのOLEDパネル出荷量は80万台だ。80万台の7倍の560万台はシグメインテル推定値530万台と概ね一致する。世界的にノートパソコンのOLEDパネルを有意な水準に量産する企業は、サムスンディスプレイが唯一だ。

 

年初、サムスンディスプレイは今年のOLEDノートブック販売量を前年比5倍以上(400万台以上)と予想したが、9月これを7倍(560万台)ほどで40%上とした。推定値の上昇の原因としては、ゲーミング用の高仕様ノートパソコンの需要増加が示された。

 

まだ世界中のノートブック市場で、OLEDノートブックの割合は一桁に過ぎないが、徐々に増える見通しだ。ノートブック市場内のOLED製品シェアは今年2%(530万台)から来年3.1%(750万台)、2023年6.8%(1560万台)に拡大するとシグメインテルは予想した。今後、サムスンディスプレイのほか、中国のパネルメーカーもこの市場に参加し、OLEDコストも徐々に下がるという仮定を前提にした。

 

OLEDノートブック市場1位のASUSは1000ドル(約120万ウォン)内外のOLEDノートブックを発売するためにサムスンディスプレイと緊密に協力中だ。ASUSが主導するゲーミングノートパソコン市場は、OLEDの強みである広い色域とコントラスト比、速い応答速度などで消費者にアピールしている。

 

サムスン電子は今年上半期に発売したOLEDノートブック「ギャラクシーブックプロ」シリーズの今年の出荷量目標を100万台にとったことが分かった。サムスン電子がWindowsベースのOLEDノートブックを発売したのは今年が初めてだ。サムスン電子はこれまでノートパソコン市場に関心が小さかったが、ギャラクシーブックプロと教育用ChromebookシリーズにOLED採用を増やしている。

 

全体のノートブック市場1位レノボは今年、OLEDノートブック市場で3位を占めると予想される。世界中のノートブック市場をリードするレノボとHP、デルなどは企業で業務用として主に使用する中低価格製品の比重が大きい。同社のノートブックOLED採用が増えれば、市場成長の加速が期待できる。

 

また、他の市場調査会社ストラテジー・アナリティクス(SA)によると、昨年、世界のノートパソコン市場シェア1位は、レノボ(5490万台・24.2%)だ。次は2位HP(5220万台・23.0%)、3位デル(3540万台・15.6%)、4位アップル(1970万台・8.7%)、5位エイサー(1650万台・7.3%)の順だ。