サムスン電子、未来のTVとしてQD-OLEDを開発


2018-08-01  The Bell

 

サムスン電子がQD-OLED(量子ドット-有機EL・Quantum Dot OLED)技術を中心に、高度化されたディスプレイの研究開発を継続する予定であることを明らかにした。さらに、この技術を活用して、次世代TV市場を攻略することを明らかにした。

 

31日、サムスン電子の第2四半期の実績カンファレンスコールでチェグォンヨウンサムスンディスプレイ常務は「短期的には超大型、量子ドット、8K、フレームレスなど、差別化製品で質的な成長を推進する計画であり、QD-OLEDは、中長期的な観点から検討する技術の一つとして研究開発を継続すること」と述べた。

 

電話会議で、QD-OLEDディスプレイの実装の可能性と事業の方向を尋ねた質問に、サムスン電子側は関連技術の研究開発だけでなく、TV製品の量産性も強く示唆した。

 

チェグォンヨウン常務は引き続き「中小型と大型ディスプレイ市場全体での競争力の確保が重要であり、特に大きなテレビ市場での競争力確保のために、QD技術に基づいた高度化された製品を開発すること」と語った。

 

最近、大型ディスプレイの市場では、中国で10.5世代の投資を拡大し、市場の事業環境がますます厳しくなっている。サムスン電子側はこれまでの量中心の競争から脱皮し、質的な競争優位性の確保にシフトする。その基本技術がこのQD技術である。

 

QD-OLEDは、OLEDの利点を生かし、さらに色の再現力が高いQDの強みまで享受することができる技術として評価される。最近の大型OLEDディスプレイ市場はLGディスプレーが主導し、LG電子がこれを活用してOLED TV市場を形成している状況である。今後に、サムスンが量子ドットとOLEDの利点を組み合わせたQD-OLEDを製品化し、TV業界での画質競争に与える影響にも関心が集まっている。

 

一方、サムスン電子は超大型ディスプレイ市場のもう一つの軸にマイクロLED TVの量産を準備中だ。マイクロLEDパネルはモジュラー構造で作られた自発光のスクリーンである。来る10月、商用向けの製品である「ドウォル」を本格的に量産し、事前予約の形で販売に入る。さらに、家庭向けの製品の発売も発表した。来年上半期に商用バージョンで、従来より厚さが薄くなる形で「ザラグジュアリー(仮称)」の発売を準備中だ。

 

サムスン電子は「超大型TVは、サムスン」というブランドイメージに集中的して、マーケティングする見通しだ。バクギョンチョルサムスン電子VD映像戦略マーケティングチーム常務は同日、「業界初AIベースQLED、8K TV発売に画質と音質、アンビエントモードでは、スマート技術が集約された新しい次元の現実感を提供して、超高画質TVの新しい道を開く」と述べた。