スマートフォン用の有機ELパネルの売り上げが液晶を超えた


2018.06.04  サムスンディスプレイ News Room

 

スマートフォン用ディスプレイパネル市場でAMOLED(以下OLED)の年間売上高が初めて低温ポリシリコン(LTPS)LCDを超えました。市場調査機関のIHS Markitが最近発表したレポートによると、スマートフォン用ディスプレイパネル市場でOLEDの'17年の売上高は198億1957万ドルで、市場シェア45.2%を達成し、売上高180億597万ドル、シェア41.1%を占めたLTPS LCDを初めて超えました。

 

 

IHSによると、'17年スマートフォン用ディスプレイパネル市場全体の売上高は438億872万ドルで、昨年の333億8,007万ドルより31%成長しており、特にこの中でOLEDの売上高は198億1957万ドルを記録し、前年の売上高である136億1,711万ドルから45.5%急増し、市場の成長をリードしてきました。

 

メーカー別でOLED売上高を見ると、サムスンディスプレイが193億5000万ドルでシェア97.6%を達成し、圧倒的な競争力を示しました。サムスンディスプレイの後に続いては、2位(売上高2億253万ドル、シェア1.02%)、3位(1億643万ドル、0.54%)、4位(7千871万ドル、0.4%)、5位(3000 972万ドル、0.2%)を記録しました。2位から5位までメーカーの売上高を合計しても1位サムスンディスプレイの売上高の2.2%に過ぎないレベルです。

 

 

このようなOLEDの急成長の背景には、サムスンディスプレイのたゆまぬ研究開発の努力があります。サムスンディスプレイは、2007年に世界初のOLED量産を開始し、画面を曲げることができる先端技術フレキシブルOLEDの開発と量産でもグローバルリーダーの地位を守っています。両端が曲がった画面を具現化したフラッグシップスマートフォン用などのフレキシブルOLEDは、昨年でサムスンディスプレイが114億488万ドルで、市場全体の98.2%を占めるほど圧倒的な競争力を見せています。

 

スマートフォンにフレキシブルOLED採用が拡大されるのはフォームファクタの変化、厚さ、重さなどの特長からです。フレキシブルOLEDは、ガラス基板ではなく、薄いフィルム状の基板上に有機発光材料を蒸着させるために、ガラス基板を使用した従来品より設計変更が容易であることはもちろん、厚さと重さを減らすことができる利点を持っています。IHSは、サムスン電子は、アップルに続いてOppo、Vivo、Huawei、シャオミ、ZTEなどの中国のスマートフォンメーカーも近いうちにフレキシブルOLEDを採用したスマートフォンの新製品を発売すると分析しました。

 

 

IHSは、OLED市場の売上高が2020年284億5,775万ドルを達成し、スマートフォン用パネル市場シェアが64.7%まで上がると予想しており、売上高121億4,471万ドル、27.6%のシェアを達成が予想されるLTPS LCDとの差が二倍以上に大きく拡がると予測しました。