ノバレッド、ドイツのドレスデンでOLED材料の生産設備とR&Dセンターを着工


2017年 6月 16日 UBIリサーチ

 

ドイツNovaledは、2017年6月12日にドイツのドレスデンで、OLED材料生産設備とR&Dセンターなど、着工記念式を開催した。

 

Novaledによると、ドレスデン北側に10,200m²の敷地に長さ110mのR&Dセンター、ISO5とISO7のクリーンルーム、研究所など、OLED材料生産設備と社屋を建設すると発表した。全ての設備が完成したら、建物面積が6,160m²で次世代のOLED材料開発が加速する期待されている。

 

2013年にNoveledを買収した韓国Samsung SDIは、2,500万ユーロの投資を決定し、今回の投資をきっかけに、次世代のOLED主要材料の事業拡大を行う。

 

Novaled CEOのGerd Günther氏は、「顧客、供給メーカー、社員のために、アクセスしやすい場所、高度なインフラ、最先端装置、開発チームのための広い空間など、新しい拠点は、様々な利点を持っている。今回の着工は、OLED技術革新をリードし、新市場を開くことで、顧客とアプリケーションを獲得できる最高の前提条件だ」と述べた。

 

Novaledは、現在は量産向けOLED有機ドーパントを供給している供給メーカーとして知られている。Novaledのドーピング技術は、ほぼ産業標準として位置付けられており、多くのスマートフォンとタブレッドのようなOLEDディスプレイ、ドイツAudi TTのテールランプのようなOLED照明、有機太陽電池のような応用装置に採用されている。