フォルダブル向けOLED市場が成長... 第2四半期の出荷台数は100万枚突破


2020.03.12 ET News

 

「フォルダブルフォン」がモバイル向けの有機EL(OLED)の需要先として浮上した。サムスン電子をはじめとするグローバルスマートフォンメーカーが続々とフォルダブルスマートフォンを次世代モデルとして打ち出して市場規模が急膨張している。

 

12日、市場調査会社ストーン・パートナーズによると、フォルダブルOLEDは、今年第1四半期のグローバルモバイルAMOLEDモジュール市場で0.6%の出荷シェアを記録する見通しだ。これは、昨年同期間に0.1%から0.5%増加した。また、第2四半期には、最初の1%台に進入して1.4%を占めるとみられる。

 

これはフォルダブルフォン需要の増加による効果である。業界は今年、世界のフォルダブルフォン市場規模が全体で550万台規模を形成するものと見ている。70万台水準だった昨年より8倍急増した数値だ。「ギャラクシーフォールド」を発売したサムスン電子をはじめ、中国のHuawei、米国のモトローラなどが相次いでフォルダブルフォン市場に参入して、フォルダブルOLED需要を伸ばしている。

 

サムスン電子、アップルなどの主要な携帯電話メーカーのフラッグシップスマートフォンに搭載されている、曲げられる特性のフレキシブルOLEDの今年第1四半期のモバイル用のOLED市場での出荷割合は40.2%となった。37.1%を占めた昨年第1四半期と比較して3.1%p上昇した。ストーン・パートナーズは、今年第3四半期フレキシブルOLEDモジュールの出荷割合が55.2%まで増加し、モバイル用のOLED市場の過半数を占めるものと予想した。

 

比較的安価な携帯電話に搭載されるリジッド(Rigid、堅い)OLEDモジュールは、フレキシブルに押されて割合の下落を繰り返している。今年第1四半期の出荷割合は59.2%と予想される。2019年第2四半期75.2%で頂点を極めた後、三四半期連続でシェア低下が予想される。第3四半期から40%台のシェアにとどまり、フレキシブルOLEDに抑えられているように見える。

 

ストーンパートナーズは、「今年第2四半期からフォルダブルOLEDモジュール総出荷量が100万枚を超えるだろう」とし「リジッド(Rigid、硬い)OLEDの割合は、低くなるだろう」と予想した。