ミニLEDを量産、液晶テレビ・モニターが今年下期に登場


2018.07.22  ET News

 

市場調査会社LEDインサイドは「ミニLED」が大量生産段階に入ったと分析した。ミニLEDは100〜200マイクロメートル(㎛)サイズの発光ダイオード(LED)を通称する業界用語である。

 

LEDインサイドによると、ミニLEDを採用した製品が今年の下半期から発売される予定である。LCD TVとモニターのバックライト光源として、高性能をサポートするゲームモニターや4K・8K TVを中心にミニLEDが採用されると予想した。ミニLED市場も成長が予想され、その規模が2022年6億8900万ドル(約7800億円)に達するとLEDインサイドは伝えた。

 

LCDパネルで高画質を実現するために、パネル全体にLEDチップを配置(直下型、フルアレイ)してローカルディミング技術を採用するケースが多い。ここでミニLEDを適用すると、適用するLEDチップの数が多くなって輝度を均一に高めるので、より明るく鮮明な映像を実現することができる。チップが小さくなるので、全体のパネルの厚さを薄くすることができるのも長所だ。 ミニLEDは、従来の一般的なLEDの生産工程を活用することができ、製作技術の難度がマイクロLEDよりも低く、商用化が容易であるという評価だ。ただし、各ミニLEDチップの色温度と明るさを均一にする技術、消費電力が高くなる問題などは解決課題として挙げられる。