ロシアの地下鉄、LGディスプレイの透明OLEDディスプレイを採用


2021年10月20日  [イーデイリー=シンジュンソプ記者] 

 

LGディスプレーの透明有機EL(OLED)ディスプレイが、ロシアの地下鉄にも搭載される。昨年に中国の北京・深セン地下鉄、今年に日本の列車に供給されたのに続き、欧州市場にも進出し、本格的に透明OLEDの普及拡大に乗り出した。

 

19日、業界によると、最近にモスクワの地下鉄で、LGディスプレーの透明OLEDを地下鉄に設置するモデル事業を開始した。LGディスプレーの55インチ透明OLEDパネルはモスクワの地下鉄7号線の車両窓用に設置された。モスクワの地下鉄はモデル事業後の地下鉄の乗客を対象にアンケート調査を行って、今後の追加搭載を議論する計画で伝えられた。

 

LGディスプレーは昨年に、北京と深センの地下鉄客室の車両内の窓用透明OLEDディスプレイを世界で初めて供給した。続いて、今年は、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)とも供給契約を結んだ。

 

最近は、ドイツのミュンヘンで開かれたモーターショー「IAAモビリティ2021」でも鉄道用透明OLEDを紹介し、ヨーロッパ市場攻略に乗り出した。現在、世界で透明OLED量産メーカーはLGディスプレーが唯一だ。LGディスプレーは、過去2019年2月、透明OLEDディスプレイの量産を開始した。LGディスプレーの透明OLEDパネルは55インチのフルHD級ディスプレイで、透明度は40%に達している。通常のガラスの透明度が70%であることを考慮すると、かなりのレベルと評価されている。既存の商用化された透明な液晶(LCD)は、透過率が10%台に過ぎない。韓国内では、先月にカカオモビリティが「カカオT駐車」に透明OLEDを供給した。