2022年でのApple向けOLEDパネルの出荷量予想


2022/7/1 UBIリサーチ

 

中国パネルメーカーが世界最大の内需スマートフォン市場である中国をベースに製品ラインナップを中低価格から中高価格製品に徐々に転換している。OLEDはすでに中国プレミアムスマートフォンの中心に位置しており、中国ブランドのフォルダブルフォンも発売されている。サムスン電子に続き、中国のスマートフォン企業がフォルダブルフォンを発売し、中国のスマートフォンメーカーのブランド価値も高まっている。

 

国別にスマートフォン用のOLED購入量を見ると、韓国は2018年に2億1000万台を購入し市場シェア51.8%を占めた。一方、2018年1億2,200万台でシェア30%を占めていた中国は2021年2億9,800万台を購入しシェア48.2%でスマートフォン向けOLED購入量世界1位に上がった。

2021年に最も多くのスマートフォン用OLEDを購入した中国企業はXiaomiで8,600万台を購入し、Oppoが7,900万台、Vivoが4,100万台に続いた。

 

国別スマートフォン用OLED出荷量を見ると、スマートフォン用OLED生産量は韓国企業が2018年3億8,000万個、2021年4億9,000万個を出荷した。一方、中国のパネルメーカーは昨年初めて1億台を突破して1億3000万台を出荷した。中国パネルメーカーの市場シェアは2021年に21.1%まで拡大した。 2021年に中国のスマートフォンメーカーに最も多くのスマートフォン用OLEDを供給したパネルメーカーはサムスンディスプレイでOppoに7,200万、Xiaomiに6,700万、Vivoに4,000万台を供給した。

 

中国のスマートフォン用OLED購入量は48.2%で世界で最も多いが、中国パネルメーカーの生産量は21.1%に過ぎない。中国のパネルメーカーは20%以上の生産と購入のギャップを減らし、製品のパフォーマンスをアップグレードするために大胆にパネル価格を下げると予想される。