拡大する中小型OLEDディスプレイ市場… 設備投資競争加速


2021-11-09 E Today

 

IT用OLED(有機EL)パネルの適用分野が急速に広がり、市場が急拡大している。

 

市場で1位のサムスンディスプレイと後発のLGディスプレイは、大規模設備投資を行い、需要拡大に速やかに対応している。OLEDメーカーがタブレット、モニターなどIT事業で販売量拡大機会をつかむために設備投資を増やすと見通しである。来年から3年間、OLED製造投資の37%をIT用が占める見通しである。特に韓国企業は8.5世代への転換を加速し、該当市場で大幅な成長を行う。

 

UBIリサーチの李代表は「アップルのOLED採用範囲がiPhoneからiPad、MacBookまで増えると思う」とし「高性能の製品を高価格で販売するアップル戦略とOLEDの採用が合致するため」と説明した。

 

これによる需要を期待する市場の雰囲気は、韓国のディスプレイメーカーの投資計画でも感じることができる。サムスンディスプレイはIT向け市場の成長傾向を見て、スマートフォン用パネル生産能力(CAPA)をIT用に転換し、8.5世代の投資計画も具体化している。

 

李代表は「第8世代ラインへの転換は生産量を増やすという意味もあるが、それよりOLEDのアプリケーション分野をさらに増やすという意味が大きい」とし「アップルがiPadやMacBookにOLEDを採用すれば、まずサムスンディスプレイが投資するしかない」と強調した。

 

中小型市場で後発企業になったLGディスプレイも8月に大規模な投資決定を下した。京畿道坡州工場に第6世代中小型OLEDパネル生産ラインの構築に3兆3000億ウォンを投入する内容だ。2017年に大型と中小型を統一してパネル生産施設に7兆8000億ウォンを投資した後、4年ぶりに大きな投資となる。

 

業界関係者は「LGディスプレイは引き続き収益性が担保された投資をするという態度を見せてきた」とし「今回の投資もこうした要素を考慮して決定されただろう」と話した。