自動車用のディスプレイ市場攻略する有機ELパネルなどの新技術


2018.09.07 ET News

 

車載向けのディスプレイでの新しい競争が起こり、パネルメーカが新技術で攻勢をかけている。液晶(LCD)に続いて、有機EL(OLED)を採用するメーカーが少しずつ増加しており、ミニLEDやOLEDで攻略しようとする企業も登場した。 

 

9日、業界によると、最近、台湾イノルックスは新しい自動車用ディスプレイに能動型(AM)ミニLEDを発表し、成長の機会を模索している。日本のJOLEDはインクジェット印刷ベースのOLEDを適用する分野の一つとして、車載市場を目指した。最近JOLEDはパナソニック、スクリーンと協力して大判インクジェット印刷用装置の製造・販売・サービスを一緒に提供しすることに合意した。 

 

自動車メーカーは、最近、LCDに続き、OLEDを新しいディスプレイ技術として選択した。立体感のある曲線を自在に実現することができ、車内のデザインの付加価値を高めることができるからである。運転席インパネと中央情報ディスプレイ(CID)にデザイン性を加味しながら、車両関連情報と、様々なエンターテインメントサービスをより見やすく便利に提供することができるので、関心が高まった。 現在、自動車用OLED市場で最も多くの顧客を確保したのはLGディスプレーである。2019年の量産を目標にヨーロッパ、日本など多くの世界の自動車メーカーと協力している。サムスンディスプレイも昨年から自動車メーカーと協力して2019年の量産を目標に市場進出を準備している。 

 

自動車用LCDディスプレイ市場での1位はジャパンディスプレイ(JDI)である。市場調査会社IHSによると、昨年の自動車ディスプレイ市場でJDIは17.9%で1位の座を守った。2位は台湾AUO(12.1%)が占めており、3位と4位はシャープとLGディスプレーがそれぞれ11.9%のシェアを記録した。台湾のイノルックスも11.7%と健闘している。

 

日本と台湾企業はOLED研究開発だは遅れており、韓国がスマートフォンに続き、自動車市場でもOLEDの将来の市場を先取りする勢いである。このために台湾企業は、強みを持つLCDとLED市場のサプライチェーンに基づいて、ミニLEDに優先集中する戦略を立てた。

 

イノルックスはアクティブミニLEDが車のディスプレイ市場で強みがあると評価している。OLEDより材料の安定性が高く、自動車市場でOLEDよりもミニLEDがより競争力が高いと分析した。 

 

日本のJOLEDはフレキシブルOLED生産コストを大幅に下げることができるインクジェット印刷ベースのOLEDでの自動車市場の攻略を準備している。JDIと協力して自動車用OLED市場参入を準備している。JOLEDがまだ正式量産設備を備えていないだけに、実際の量産は2021年以降に可能になる思われる。 

 

韓国のパネルメーカーは、車載向けのフレキシブルOLEDを準備している。LGディスプレーがすでにベンツ、BMWなどの多数の顧客を確保し、少量の量産供給を開始した。自動車用LCD市場の経験がない、サムスンディスプレイはOLEDで新たに市場への進出を狙っている。割れないOLEDを装着したハンドル用ディスプレイ、ユーザが9インチから14インチまでのサイズを調節することができるローラーブルCIDなどの新機能を取り入れている試みをした。 IHSは車ディスプレイ市場が2022年に200億ドル(約2.2兆円)規模に拡大すると予想した。