韓国のコーロンが、カバーウィンドウ向けの透明ポリイミドフィルムのサンプル出荷を計画


2018.07.03  ET News

 

コーロンインダストリーは、現在のフォルダブルスマートフォンを開発中の企業に、カバーウィンドウの透明ポリイミドフィルムを供給するため、テスト用サンプル製品を供給する計画があることを、3日に明らかにした。 

 

透明ポリイミドフィルムは、ガラスのように透明で、数十万回も折たたんでも傷がつかない強度がある次世代ディスプレイ向けの素材である。スマートフォンメーカーは、次世代製品として開発するフォルダブルスマートフォンの重要素材として位置付けている。他にも巻いて持ち運ぶことができる「ローラーブルディスプレイ」、軽量で薄いので壁に簡単に付け外しできる「壁掛けディスプレイ」など、様々な次世代ディスプレイ素材に適用することができる。

 

コーロンインダストリーは、2016年8月から約900億ウォンをかけて、亀尾工場に透明ポリイミドフィルムの量産設備投資を開始し、今年の上半期に完成した。同社は、透明ポリイミドフィルム関連の特許104件を保有している。これは、韓国での透明ポリイミドフィルムの特許のうちの80%に相当する。海外でも関連特許のうち50%に相当する200件の特許を獲得した。独自に開発し、透明ポリイミドフィルムに「CPI」と名前を付けて、2015年11月に国内商標登録を終えた。 

 

コーロンインダストリー関係者は「現在、亀尾工場に生産ラインの構築を行い、本格的な量産準備が終わった」とし「フォルダブルスマートフォンを開発中の会社に、カバーウィンドウの透明ポリイミドフィルムを販売するためのテスト製品を供給している」と強調した。