韓国政府のディスプレイ技術革新プロセス開発プラットフォーム


2019.12.05 ET News

 

次世代ディスプレイ超格差技術を確保するために、7年の間に5281億ウォンを投入する「ディスプレイ革新プロセスプラットフォーム構築事業」が来年に本格スタートする。革新素材・工程技術の確保、次世代ディスプレイ技術の開発、融合ディスプレイ技術の開発を達成し、世界のディスプレイの首位の地位を強固にするという政府の意志がこれまで以上に強力である。

 

韓国産業技術評価管理院は、来年に推進ディスプレイ革新プロセスプラットフォーム構築事業関連の新規候補の課題32を発表し、業界の意見を受けていた。最終的な20以上の課題を選びし、来年3〜4月頃新規事業に着手する。

 

後発国である中国が、世界の液晶(LCD)の製造で1位の国にのぼるなど、急速に技術力と市場掌握力を高めており、今回のディスプレイ技術革新プロセスプラットフォーム構築事業が注目されている。毎年にディスプレイの国策課題の予算が減らした政府が大規模な予算を編成したものであり、今回の課題を足場に、国家レベルの超格差技術を確保し、関連サプライチェーンを育成しなければならないという切迫感が大きくなった。

 

事業1年目の今年は、7月から約5〜6ヶ月の短い期間の間に12の課題を行ている。来年の新規候補の課題は、32を導出し、このうちの意見収斂などを経て、最終的な20以上に移行することになる。

 

来年の事業予算規模は産業省が当初企画した規模レベルで行われる見通しだ。今年の予算が約70億円であったが、来年には約900億ウォン規模で推進する。政府がディスプレイ・半導体産業の育成に強い意志を見せており、産業部が要求した予算で特別に削減せずに進行することができるようになった。1次年度比の予算規模が約10倍以上増えたわけだ。

 

全体のビジネスの大きな枠組みは△真空と非真空を網羅する革新素材・プロセス装置技術開発△ストレッチャブルなど次世代ディスプレイ技術の開発△マイクロディスプレイなど融・複合ディスプレイ技術開発に分けられる。忠南に第2世代基板のインフラを構築し、中小企業が開発中の次世代技術を試作ラインで直接テストすることができるセンターも作る。

 

細部課題を見てみると、まず、高効率青色有機EL(OLED)素子を確保するための蛍光体の感光型蛍光(PSF)、有機発光材料の開発が候補群に含まれた。高効率燐光材料と高色純度の蛍光素材の強みをすべて備えながら長寿命を実現できる革新的な技術である。

 

大型基板と300ppi以上の高解像度OLEDを印刷することができるインクジェット装置の技術開発も推進する。現在外国製装置を中心に、初期の市場が形成された点を勘案した。

 

車載用ディスプレイの画面を見なくても、自動車固有振動と区別しながら肌触りで感じることができる2G以上の振動加速度のハプティックアクチュエータ素子の開発も企画した。次世代モバイルディスプレイ用5G +ディスプレイ一体型アンテナ技術開発も候補群に含めた。