フォルダブルフォン用OLED市場、サムスンディスプレイ独走を続ける


2024年4月2日 UBIリサーチ

 

UBIリサーチが最新発刊した「2024年小型OLEDディスプレイ年間報告書」によると、フォルダブルフォン用OLED出荷量は2024年2,740万台から2028年5,270万台まで増加すると展望された。

 

本報告書によると、2023年のサムスンディスプレイのフォルダブルフォン用OLED出荷量は1,340万台で、2022年の1,260万台に比べて6.3%増加した。 また、中国のパネル企業の中でも特にBOEは2022年190万台対比3倍を超える620万台のフォルダブルフォン用OLEDを出荷しており、TCL CSOTとVisionoxはそれぞれ110万台のフォルダブルフォン用OLEDを出荷した。

 

 

サムスンディスプレイは11インチモデル、LGディスプレイは12.9インチモデル用にパネルを生産しており、Appleの合流に支えられ、2024年のtablet PC用OLED市場は2023年比6~7倍の成長を遂げるとみられる。

 

また、tablet PCだけでなく、さまざまなIT製品群にOLEDを適用するために、パネル企業の活発な投資が行われている。 最近では、サムスンディスプレイの8.6G ITライン投資に続き、BOEも8.6G ITライン投資を進めるほか、LGディスプレイもITライン投資のための資金確保のために増資を進めており、Guangzhou LCDライン売却を計画している。 パネル企業の積極的な投資の影響により、IT用OLED市場はさらに拡大するものと予想される。