BOEなど中国企業は、有機ELラインの歩留まり向上を優先し、設備投資計画は先送り


2018.08.07 ET News

 

中小型フレキシブル有機EL(OLED)に投資したディスプレイの後発企業は、歩留まりの確保に必死である。生産能力を拡大するために、複数の生産ラインに同時に投資した、現在は、初期の設備投資から得られる利益を追求する努力を行っている。世界市場の約90%を独占したサムスンディスプレイのシェアを崩そうと必死である。

 

7日、業界によると、BOE、Visionox、天馬、エバーディスプレイ(EDO)などの中国主要パネルメーカーがフレキシブルOLEDの歩留まり安定に注力している。追加投資よりも初期投資設備を正常に稼動する能力を高めている。 このような状況の変化は、中国のスマートフォン市場が昨年はマイナス成長し、今年も市場が低迷するなど、台数ベースの成長が停滞したからだと思われる。

 

フレキシブルOLEDを採用したスマートフォンの需要が大幅に増加するものと期待されたが、AppleのiPhone Xが販売数量よりも製品の付加価値を高める利益中心に成長戦略を変えたのも影響した。 

 

市場1位のサムスンディスプレイのフレキシブルOLEDの生産能力増設の可能性が希薄となり、投資速度調節を行っているので、これが中国の中央政府の指示にも影響を及ぼしたものと見られる。 

 

BOEは6世代フレキシブルOLEDを製造するB7歩留まりを高めることに集中している。BOEはB7収率が約70%と明らかにしたが、韓国の品質基準を適用すると、実際の収率は20%水準にとどまるというのが業界の大半の意見だ。 

 

BOEは、第二の第6世代フレキシブルOLEDラインB11の第1段階の投資を開始したが、追加投資を暫定確定したB12とB15投資日程は延期される見通しだ。当初に業界はB12の投資を2020年に開始すると予想したが、2021年に遅延する可能性が提起されている。B15投資も2021年から2022年以降に遅延されると予測された。 

 

フレキシブルOLEDに投資したVisionoxは来年第1四半期に量産を目標に生産ラインを設けている。

 

エバーディスプレイも来年の第1四半期の試験生産を目指し、上海に6世代フレキシブルOLED設備を建設している。当初の計画より一ヶ月ほど前倒して工事を終えて設備搬入を開始したと伝えられた。 

 

天馬も6世代ライン第1段階の投資を執行したのに続いて、第2段階の投資をしている。来る4四半期の生産を目標にした。

 

チャイナスター(CSOT)も来年第2四半期を目標にT4に設備を搬入している。 

 

中国でフレキシブルOLED量産に向かうパネルメーカーが一斉に初期投資を終えて量産に集中することにより、今年と来年の中小型OLED投資規模が昨年より減少することがあるという観測が出ている。 

 

市場調査会社DSCCは昨年、世界OLED製造装置の投資が151億ドル(約16兆9935億ウォン)と2016年より130%成長したが、今年は108億ドル(約12兆1543億ウォン)に28%減少し、来年は74億ドル(約8兆3279億ウォン)に31%減少する予測した。一定のレベルの歩留まりを確保した後、2020年から再びOLED投資が増加し、2020年114億ドル、2021年144億ドル規模に成長すると予測した。 

 

製造装置企業関係者は「中国が複数のラインを同時多発的に投資したが、成果を検証しようとする中央政府の政策で、量産歩留まりを優先確保しようとする雰囲気に変わった」とし「最初の設備投資が安定するまでに一定の時間が必要なだけ、来年まで中小型OLED投資が昨年ほど活発でないと思う」と語った。