BOE重慶B12は10月にフレキシブル有機ELパネルの量産開始、2022年に入ってフル生産になる


2021/5/27 CINNOリサーチ業界情報など

 

BOE重慶B12は10月に量産を開始し、第6世代(1500x1850mm)フレキシブルとフォルダブルOLED生産ラインを稼働する。2021年にBOEはフレキシブルOLEDの出荷台数を2020年の2倍にする計画である(3600万台)。

 

韓国のメディアThelecによると、BOEは10月に重慶B12第6世代フレキシブルOLED工場の第1フェーズの量産を開始する。第2フェーズと第3フェーズの生産ラインはそれぞれ2022年3月と10月に生産を開始する。

 

B12は、四川省成都のB7と同じ省の綿陽のB11に続く、BOEの3番目のフレキシブルOLED生産ラインである。B7とB11の月間生産能力はそれぞれ48Kである。

 

B11のPh-1とph-2は稼動中、ph-3は2021年第2四半期に量産開始である。B11の推定収率(歩留まり)はTFT80%、蒸着工程90%、蒸着後の cell工程(EAC)95%、TSP95%、総合収率65%水準である。

 

BOEが2022年の後半にB12の3つの生産ラインすべてを立ち上げた後、第6世代全体のフレキシブルOLED生産能力は月産144Kに達する。規模でサムスンディスプレイを超える。このラインの主な顧客はSamsungElectronicsとAppleである。また、Oppo向けのflexible6.5インチも製造予定で、今後20″以下の中型パネルも製造する計画である。

 

LGディスプレイも、京畿道坡州にアップル専用の第6世代フレキシブルOLED生産ラインを稼働させた。量産されたE6-1とE6-2に加えて、E6-3も主要装置を注文した。2021年上半期と下半期にE6-1にY-OCTA用の露光機が1台ずつ入荷予定である。E6-3の稼働後に、LGDの第6世代フレキシブルOLED生産能力は月間45Kに達する。2021年の下半期稼動が目標である。LTPO TFTとY-OCTA投資も並行して進める予定である。

 

BOEは2020年に、3600万個の第6世代フレキシブルOLEDを出荷したと述べた。2021年のフレキシブルOLED出荷のBOEの目標は2020年の2倍である。