アップル、6.5インチの有機ELパネルを主力とし、大画面に方針転換


2018-06-19 The Bell

 

アップルが今年の秋に発売予定のiPhoneの新モデル3種で、6.46インチOLED(有機EL)パネルが搭載された大画面OLEDモデルを主力製品として打ち出した。このモデルの1年間の部品フォーキャスト(発注予想量)は4500万台で、3種の中で最も多く計画したようだ。アップルが大画面のスマートフォンを主力にした。

 

18日、ディスプレイ業界によると、アップルがOLEDパネルサプライヤのサムスンディスプレイと、最近共有した今年の新モデルのOLEDパネルフォーキャストは、約7000万台であり、このうち約4500万台が6.46インチのパネルである。これは、Appleが今年は大画面モデルの販売に注力するという意味である。6.46インチOLEDパネルのフォーキャストが残りのモデルよりも1.5〜1.8倍多い。

 

セットメーカーは、通常スムーズな製品の生産のためにパートナーと部品の仮需要を共有する。部品業界では、これをフォーキャスト(Forecast)と呼ぶ。

 

アップルは今年9月に公開予定でOLEDフォン2種とLCDフォン1種の計3種の2018年型iPhoneを準備している。OLEDフォン2種は、パネルのサイズがそれぞれ6.46インチと5.85インチであり、LCDモデルは6.04インチである。6.46インチは歴代のiPhoneの画面の中で最も大きいサイズで、競合のサムスン電子の最大サイズモデルのギャラクシーノート8(6.32インチ)よりも0.14インチより大きい。

 

残りのモデルフォーキャストは6.46インチに満たない。5.85インチOLEDパネルは約2500万台で、6.46インチOLEDが1.8倍ほど多い。6.04インチLCDパネルも約3000万台である。

 

LCDパネルフォーキャストは今年初めまではOLEDモデル2種と同じと予測された。しかし、AppleがLCDモデルの出荷予定を、今年11月に2ヶ月ほど遅らせるとしながら、最近フォーキャストも3000万台レベルに下方修正された。LCDモデルに最初にノッチデザイン(M字脱毛型)が採択されたせいでジャパンディスプレイ(JDI)などLCDパネルメーカーの歩留まりが低いことが、出荷予定が調整された背景として指摘されている。

 

iPhoneの新モデル用パネルフォーキャストは、今後販売状況に応じて再調整することができる。アップルは昨年もOLEDパネルを最初適用、iPhone X(テン)が予想よりも販売が低調で、今年初めに部品の注文を減らした。JDIが数ヶ月で、目に見える歩留まり改善を実現した場合は、LCDモデルの出荷が再び上がって、パネルのフォーキャストも増える可能性がある。ディスプレイ業界の関係者は、「現在は6.46インチOLEDに注文が集中した」とし「フォーキャストは、9月の製品が発売されて以降、消費者の反応に応じて調整することもできる」と述べた。

 

アップルは、スマートフォンは片手に握ることができなければならないという創業者スティーブ・ジョブズの所信に基づいて、iPhone発売初期には3〜4インチの小型モデルを主力とした。しかし、ジョブズが2011年他界し、同年にサムスン電子が発売した大画面の携帯電話ギャラクシーノートが成功すると、Appleは戦略を修正した。2014年から、iPhoneに加えてシリーズに5インチの大画面モデルを導入し始め、今年は6.46インチモデルを看板製品で掲げるに至った。