2025年5月23日 UBIリサーチ
スマートフォンとフォルダブルフォン、スマートウォッチなどのアプリケーションの業績と展望を含むUBiリサーチの『2Q25 Small OLED Display Market Track』によると、2025年第1四半期の小型OLED出荷量は2億4,300万台で、2024年第4四半期の2億8,400万台比で4,000万台減少した。
前四半期実績と比較するとパネル出荷量は14.3%減少したが、前年同期比では10.7%増加して、2025年第1四半期のパネル出荷量は過去最高を記録した。
第1四半期の業績を詳細に見ると、前年同期比でサムスンディスプレイとLGディスプレイの出荷量が減少した。中国パネルメーカーの中ではVisionoxが前年同期比で最も大きく減少した。
サムスンディスプレイの場合、出荷量は減少したが、出荷量シェアは前年第4四半期と比較して2.9%上昇した。LGディスプレイの場合も同様である。下半期に集中するApple向けパネル生産の影響を受け、出荷量シェアが13.1%から9.3%に減少したが、前年同期である2024年第1四半期のシェア6%と比較して3.3%上昇した9.3%のシェアを占めた。LGディスプレイのApple向けパネル出荷量は毎年増加しており、2025年には2024年よりも10%以上高いパネル出荷量を記録すると予測されている。
中国パネルメーカーの出荷量は2024年第4四半期比で減少傾向を示したが、2023年と2024年第1四半期のパネル出荷量を比較すると、急成長を維持している。中国BOEはApple iPhone17 Pro用パネルの承認を受けるため評価を受けており、パネル認証が通過すれば、BOEは2025年に約5,000万台のiPhone用パネルを生産する見込みでaる。
UBiリサーチのハン・チャンウク副社長は「iPhone 17シリーズにLTPOパネルが全面採用されるため、パネルの平均価格が上昇すると分析されている。韓国パネルメーカーの出荷量は前四半期比で減少したものの、Apple向けパネルの量産が本格化する下半期には業績改善が予想され、2024年比で高い売上高を記録する見込みです」と展望した。