サムスンディスプレイの発光材料構造の世代(M11,M12,M13,M14)の適用動向


April 24, 2023 UBIリサーチ

 

◆OLED発光構造(型番)の用途動向

 

➢ 2023年4月末に弊社発行予定の「2023 OLED Emitting Material Report」によると、Samsung DisplayのM11は2021年に発売されたSamsung Electronicsの「GalaxyS21 Ultra」に初めて適用された。

 

➢ 続いて、2022年にもSamsung Electronicsの「Galaxy S22」シリーズの一部と、Appleの「iPhone 13」シリーズで使用されている。

 

➢ 更に、M12は2022年にSamsung Electronicsの「Galaxy Z Fold4」に初めて適用されて、さらに2023年に発売の「Galaxy S23」シリーズに適用されています。

 

➢ M12は、2023年前半に発売されるサムスン電子の折りたたみ式携帯電話「Galaxy Z Flip 5」「Galaxy Z Fold5」にも適用される予定です。

 

➢ 2023年にサムスン電子やアップルにM13が採用されることはなく、2024年に発売されるサムスン電子の「Galaxy S24」シリーズに適用されると予想されている。

 

➢ 当初M13は「Galaxy Z Fold5」に適用されると予想されていたが、結局適用される見込みはない。

 

➢ 今後、偶数番号の発光構造がアップル専用に開発される見通しで、M14はアップルの「iPhone15」シリーズへの適用が見込まれている。

 

 

◆OLED発光構造

 

➢ M12では、保土ヶ谷のCPLとDuksan NeoluxのG‘がAppleに適用されていたが、Samsung ElectronicsにはSolusのCPLとMerckのG‘で供給された。

 

➢ M13では、SolusのCPLとMerckのG‘を単独サプライヤーで使用し、aETL供給元をSolusからLG Chemに変更したことが調査された。

 

➢ M13は、2023年にGoogleのスマートフォンにのみ適用される予定である。

 

 

◆ 過去3年間のサムスンディスプレイへの発光材料供給元一覧