2025年12月24日/BOE知識酷
2026年登場予定のAI AR眼鏡とMicro LED採用計画
海外サイトMicro LED-infoの報道によれば、グーグルは2026年に2種類の新型AI AR眼鏡を発表する計画だという。1つはディスプレイを搭載しない「無画面」設計、もう1つは単眼のMicro LEDディスプレイを搭載するモデルである。この情報は、ディスプレイ業界およびAR産業において、グーグルのハードウェア戦略への関心を再び高めるものとなった。
グーグルが目指しているのは、極限まで簡素化されたデザインのデバイスであり、通知表示や情報リマインド、スマートウォッチに近い機能を実現することにある。さらに、2027年には双眼タイプへの展開も視野に入れているとされる。
Raxium買収とMagic Leap連携が示す技術的背景
振り返ると、グーグルは2022年に米国のMicro LEDディスプレイ開発企業Raxiumを買収している。その後も同社はMicro LED微小ディスプレイの開発を継続し、2024年12月には、RaxiumのMicro LEDマイクロディスプレイを搭載した最新の「Project Astra」AR眼鏡をグーグルが公開した。
2025年に入ってからも、グーグルはAIおよびAR眼鏡分野への投資を加速している。同年10月には、Magic Leapがグーグルとの協業関係を3年間延長すると発表し、Micro LEDディスプレイ技術を基盤としたAR眼鏡の共同開発を進めることが明らかになった。
Magic Leapは10年以上にわたりAR光学分野での技術蓄積を有し、特に光波導技術では業界のベンチマークを築いてきた。一方、RaxiumはMicro LEDの微細化と高輝度化に強みを持つ。両社の技術が組み合わさることで、ARデバイスにおける軽量化と高品質表示の両立が、より現実的なものになると見られている。
製造体制の不透明さと市場全体の成長見通し
現時点では、グーグル眼鏡用ディスプレイの製造ルートは明確になっていない。Raxiumの技術資産を自社内で活用する可能性がある一方、第三者メーカーへの製造委託や、JBDなど既存のMicro LEDサプライヤーからの調達という選択肢も考えられる。
2025年は、AR眼鏡がディスプレイ業界において最も注目を集める分野の一つとなっている。業界メディア「行家说Display」の不完全統計によれば、2025年に発表されたMicro LED AR眼鏡は年間で約20機種に達しており、技術成熟度と市場需要が同時に高まっていることを示している。
さらに『AI+AR眼鏡 光学ディスプレイ調査白書』では、2027年にMicro LEDの量産導入が本格化し、フルカラー方式へと段階的に進化、LCOSを置き換えていくと予測している。また、2029~2030年にはSiC光波導のコスト低下が進み、Micro LEDと組み合わさることで、AR眼鏡全体の市場浸透率が大きく向上すると見込まれている。
このように、グーグルのAI眼鏡計画は、Micro LEDを核とする次世代ARディスプレイの普及と技術進化を象徴する動きとして、業界全体に強い影響を与えつつある。