フルカラーMicro LED搭載AIスマートグラスが初公開──超高精細・高輝度で没入体験を大幅進化


2025年12月11日/行家说Display

 

工研院が錼創・追風科技と共同開発した新世代AIスマートグラスを発表

12月10日、台湾の工業技術研究院(工研院)は、錼創(Ennostar系の錼創科技)および追風科技と共同で、フルカラー高分解能のMicro LED AIスマートグラスを開発したと発表し、国立台湾科学教育館の「半導体未来館」にて成果発表会を開催した。

 

公開された新型AIスマートグラスは、超高分解能、高輝度、低消費電力といった特徴を備え、市販品と比較して画面の精細度は約6倍、輝度は5〜10倍に達するという。これにより、一般消費者の没入型映像体験が大きく向上すると期待されている。

 

搭載されたMicro LEDディスプレイは、錼創が提供した0.49インチの単板フルカラー高精細Micro LEDマイクロディスプレイであり、解像度は1920×1080(FULL HD)、画素密度は4536ppi、輝度は3000nitsを超える。また消費電力は1W以内に抑えられ、使用時間の大幅な向上が見込まれる。

 

さらに、このAIスマートグラスにはAIバーチャルガイド技術が導入されており、スマートグラスとスマートフォンの音声機能を組み合わせることで、バーチャルガイドとのリアルタイム対話や多彩なカラーコンテンツの提供が可能となっている。

 

 

Micro LEDの優位性──高輝度・高コントラスト・長寿命の特性がAR用途に最適

錼創董事長の李允立氏は、Micro LED技術は有機ELやLCoSを含む既存のマイクロディスプレイ技術よりも、ピーク輝度・コントラストがはるかに高く、強い屋外光下でも鮮明で鮮烈な映像を維持できる点を強調した。また、焼き付きや寿命劣化といった問題が発生しないことも優位性であり、信頼性の高い映像表示が求められる先端用途に適していると述べている。

 

今回、工研院電光所が錼創の0.49インチ単板高解像度フルカラーMicro LEDマイクロディスプレイをAIスマートグラス向けに統合したことで、スマート教育や体験型学習分野など、未来の応用領域を切り開く新しい可能性が生まれたとして期待を示した。

 

AI×AR時代の到来──Micro LEDが実用化のカギに

追風科技のCEOである蘇彦彰氏は、AI技術の急速な発展と、AR向け重要部品であるMicro LED表示技術のブレークスルーが重なったことで、AIとARを融合したスマートグラスがようやく概念段階から実用段階へと移りつつあると指摘した。

 

2025年にはARグラスがディスプレイ業界で最も注目される分野の一つとなっており、現在のMicro LED ARグラスの核心課題は「コスト低減」と「フルカラー化」にある。特に単色からフルカラーへの移行では、製造コストが約30%増加するという。

 

高性能Micro LEDの安定供給と価格最適化が進むことで、AIとARを組み合わせたスマートグラス製品の普及はさらに加速すると見られる。