2025年11月21日/出典:文涛
韓国の製造装置メーカー AP Systems は木曜日、合肥に建設中の Visionox(维信诺)第8.6世代有機EL(OLED)生産拠点「V5ライン」向けに製造装置を供給する と発表した。同社はこの工場に対し、主要プロセスで使用される複数のハイエンド製造装置を提供する。
■ Visionox V5ラインの概要と新技術「VIP」
AP Systemsは、V5工場向け 準分子レーザーアニール(ELA)装置の独占供給企業 であり、今回の契約で レーザーリフトオフ(LLO)装置 も新たに納入する。
Visionoxは 総額550億元を投じてV5ラインを建設 しており、その中核となるのが 精密金属マスクレス技術(FMMレス)による有機ELパネル製造方式「VIP技術」 である。金属マスクを使わない製造手法は大型パネル製造の革新として注目されている。
ELAは 非晶質シリコンを多結晶シリコンへ変換するプロセス に使用され、電子移動速度を100倍以上高めることで、高解像度ディスプレイ用パネルの製造に不可欠な工程 とされる。一方、LLOは フレキシブルディスプレイをガラス基板から剥離する工程 で用いられる技術で、ポリイミド基板とガラス基板の間にレーザーを精密に照射し、堆積済みの有機材料を損傷させずに分離する高度なプロセスが求められる。
■ 中国メーカーの大型投資とAP Systemsの存在感
AP Systemsは、今回のV5ラインだけでなく、VisionoxのV1・V2・V3ラインでもELA装置の唯一の供給企業 であると強調した。近年、Visionoxを含む中国パネルメーカーは、IT機器・車載向けOLED需要の急拡大を背景に、大規模な設備投資を推進 している。
こうした流れはVisionoxに限らない。BOE(京东方) は昨年3月、第8世代有機EL工場「B16」および成都プロジェクト の建設を開始し、総投資額は 630億元 に達する。CSOT(華星光電) も 295億ドル規模のt8ライン建設 を発表しており、中国の有機EL投資は依然として加速中である。