Google、Micro LED搭載ARグラス開発をさらに深化、Magic Leapとの協力関係を3年間延長


2025年10月31日 出典:行家说Display

 

GoogleとMagic Leap、Micro LED技術でのAR開発を加速

10月29日、サウジアラビア・リヤドで開催された「未来投資イニシアチブ(FII)」会議において、Magic LeapはGoogleとの協力関係をさらに3年間延長すると発表した。両社はMicro LEDディスプレイ技術を基盤としたARグラスの共同開発を進める方針であり、これは拡張現実(AR)分野における技術統合の深化を象徴する動きとみられている。

 

公式発表によると、今回の協力の中核は、光学設計と波導技術に強みを持つMagic Leapのノウハウと、Google傘下Raxium社が開発するMicro LEDマイクロディスプレイをシステムレベルで統合することにある。Magic Leapは同会場で、Raxium製Micro LEDディスプレイを搭載したプロトタイプ機を披露し、その光学構造が既存の多くのソリューションよりも高い解像度と視覚安定性を実現していることを強調した。

 

Magic Leapの変遷と資本構造

Magic Leapは2011年に設立され、当初は一般消費者向けのMRデバイス「Magic Leap One」で市場に参入した。しかし、期待された成果を上げられなかったため、2020年以降は企業向けARソリューションへと戦略を転換。2022年にはLCoS光学エンジンを搭載した「Magic Leap 2」を発表し、医療・産業・防衛などの分野に特化して展開を進めている。ただし、これまでのところ黒字化には至っていない。

 

資本面では、サウジアラビア公共投資基金(PIF)が直近で2億500万ドルを追加出資。PIFは2018年以来、累計で10億ドル以上をMagic Leapに投資しており、2022年には同社の筆頭株主となった。さらに、2016年にはアリババが7億9,350万ドルを出資したほか、Googleやクアルコムなどのテック企業も初期投資に参加している。

 

2024年5月、Magic LeapとGoogleはすでに「包括的な戦略的技術パートナーシップ」を締結しており、今回のFIIでの発表はその延長線上に位置する。両社が光学技術とマイクロディスプレイ技術の融合をさらに進めることで、AR市場における新たな技術的突破口を開こうとしている。しかし、Googleのハードウェア技術とサウジ資本の支援を得たとしても、Magic Leapが競争の激しい企業向けAR市場で持続的な商業化を実現できるかについては、今後も注視が必要だ。