iPhone 18 Air、ディスプレイは保守的戦略を維持、COE導入は延期、サムスンディスプレイとLGディスプレイが供給を主導


2026年2月6日 / 出典:UBI Research

 

2026年後半に発売予定のiPhone 18 Airにおいて、スマートフォン用有機ELディスプレイの仕様は前世代モデルであるiPhone 17 Airから大きく変更されず、既存のOLEDパネルを再利用する方向で開発が進められていることが明らかになった。今回のモデルでは、ディスプレイそのものを刷新するのではなく、モジュールの一部を入れ替えることで対応する戦略が採られる見通しである。前世代パネルの在庫が一定量残っていることも、こうした判断を後押しした要因とみられる。

 

 

ディスプレイスペック刷新よりも実用性改善を重視

iPhone 18 Airでは、ディスプレイ仕様の全面的な更新よりも、ユーザー体験の向上に主眼が置かれる可能性が高い。業界関係者の間では、カメラ構成が2眼になることや、スピーカー容量が拡大されるといった観測が出ている。これにより、Airモデルは筐体構造やディスプレイ構成を大きく変えることなく、主要部品の効率的な運用によって商品力を底上げする方向性が有力視されている。

 

このようなアプローチは、製品コストの抑制と供給安定性を両立させる狙いがあると考えられる。特に、ハイエンドモデルとは異なり出荷規模が比較的小さいAirシリーズでは、ディスプレイ製造装置や新材料を用いた新プロセスを先行導入するメリットが限定的である点も、保守的な仕様維持につながっている。

 

iPhone 18 Airは既存パネルを再利用し、サムスンディスプレイとLGディスプレイが供給を主導。BOEによるCOE適用パネルの供給は2028年以降と見込まれる(制作:Google Gemini)
iPhone 18 Airは既存パネルを再利用し、サムスンディスプレイとLGディスプレイが供給を主導。BOEによるCOE適用パネルの供給は2028年以降と見込まれる(制作:Google Gemini)

 

COE導入は2028年以降へ、リスク回避を優先

今回のディスプレイ戦略は、COE(Color on Encapsulation)技術の導入時期とも密接に関係している。これまで、2027年モデルのiPhoneでCOEが採用される可能性が取り沙汰されてきたが、現時点では計画が後ろ倒しとなり、2028年以降にずれ込む公算が大きくなっている。

 

背景には、iPhone 17 Airシリーズの年間有機ELパネル出荷量が約1,000万台強にとどまり、iPhoneラインアップの中で最も少ない水準だったことがある。この規模では、新工法や新技術を早期に適用する際の歩留まりリスクやコスト負担が相対的に大きくなる。Airシリーズで先行してリスクを取るよりも、成熟したプロセスを用いて安定供給とコスト効率を優先する判断が合理的だという見方が強い。

 

サプライチェーンは日韓勢が中心、BOEの参入は先送り

iPhone 18 Air向け有機ELディスプレイの供給体制は、これまでと同様にサムスンディスプレイとLGディスプレイが中核を担う見通しである。両社がパネル供給を主導し、中国のBOEは今回のモデルではサプライチェーン参入に至らない可能性が高いとみられている。

 

BOEは、COEを適用したApple向けOLEDパネルを2028年以降に供給することを目標に準備を進めており、iPhone Airシリーズへの本格参入も同時期以降になるとの見方が有力だ。COEという新技術の量産安定性を確立した後に、Appleの厳しい品質基準を満たす戦略と解釈できる。

 

iPhone 18から変更される発売戦略にも注目

ディスプレイ戦略と並んで注目されるのが、iPhone全体の発売スケジュールの変更である。iPhone 18以降は、従来のように「ノーマルモデル」を他のモデルと同時に下半期に投入する方式を改め、iPhone eシリーズとともに翌年上半期に2モデルを同時発売する形へ移行する可能性が高い。

 

この半期単位でのラインアップ再編は、需要の分散を図るとともに、モデルごとの生産計画や在庫管理の効率を高める狙いがある。結果として、ディスプレイを含む主要部品の調達や製造装置の稼働計画にも柔軟性が生まれ、サプライチェーン全体の最適化につながるとみられる。