記事日付:2026年1月6日
出典:韓国メディア
CES 2026で4500ニットのTV用有機ELを初公開
LGディスプレイは、輝度4500ニットのTV用有機ELと、画面リフレッシュレート720HzのゲーミングOLEDを初めて公開した。LGディスプレイは、現地時間6日から9日まで米国ラスベガスで開催されたCES 2026において、次世代OLED技術を前面に打ち出した。
今回公開された4500ニットのTV用有機ELには、プライマリー赤・緑・青(RGB)タンデム2.0技術が採用されている。この技術はピクセル構造とアルゴリズムを高度化することで、最大輝度4500ニットを実現すると同時に、反射率を0.3%まで低減した点が特徴である。高輝度と低反射を両立させることで、明るい環境下でも高い視認性を確保できるとしている。
720HzゲーミングOLEDと全ラインアップへの技術展開
ゲーミング用途向けOLEDも大きな注目を集めた。LGディスプレイは「OLEDとして世界で初めて720Hzのリフレッシュレートを実現した27インチOLEDと、39インチ5K2K(5120×2160)解像度のゲーミングOLEDを披露した」と説明している。
同社は今年から、プライマリーRGBタンデム2.0技術をゲーミングOLEDの全ラインアップへ拡大適用し、最大輝度1500ニットの製品を順次供給する計画だ。高リフレッシュレートと高輝度を両立させることで、eスポーツやハイエンドPCゲーミング市場での競争力を高める狙いがある。
SDV市場を見据えた車載P2P・スライダブルOLED戦略
車載ディスプレイ分野では、ソフトウェア中心車両(SDV)向けのプレミアムソリューションを提示した。LGディスプレイは、運転席から助手席までを一枚の画面でつなぐ車載用ピラー・トゥ・ピラー(P2P)OLEDの新製品を公開した。51インチの単一パネル構成により、操作時のタッチ感を向上させるとともに、車内デザインの完成度を高めたとしている。
同社は、OLEDだけでなく、低温多結晶シリコン(LTPS)LCDや酸化物TFT LCDといった技術を組み合わせることで、車載P2Pディスプレイを量産可能な体制を整えている点も強調した。
さらに、ダッシュボードに適用するスライダブルOLEDのコンセプトも初公開された。ポリイミド(PI)基板を用いたプラスチックOLEDを採用し、画面の一部を巻き取って収納できる構造となっている。走行中は小型画面として使用し、停車時や自動運転時には最大33インチの大画面へと拡張できる。
このほか、マイクロLEDベースの透明ディスプレイやストレッチャブルディスプレイといった次世代ディスプレイ技術も展示された。
LGディスプレイは「CESを契機に、グローバル完成車メーカーおよびIT顧客に対し、有機ELを中心とした差別化戦略を一層強化する」とし、「大型OLEDと車載ディスプレイを二大成長軸として、全事業領域の競争力を引き上げていく計画だ」と述べている。