ソルス先端素材、全羅北道・咸悦に有機EL材料工場を新設し量産開始


2026年3月19日

出典:電子新聞(韓国)

 

Solus Advanced Materialsは、韓国・全羅北道益山市の咸悦農工団地に有機EL材料の新たな生産拠点を竣工し、本格稼働を開始したと発表した。今回の新工場は既存の益山工場の移転および増設を通じて構築されたものであり、有機EL材料事業の生産能力強化と製品ポートフォリオ拡張を狙った重要な投資となる。

 

ソルス先端素材の関係者が全羅北道益山市・咸悦農工団地の新工場で竣工記念撮影を行っている(出典:ソルス先端素材)
ソルス先端素材の関係者が全羅北道益山市・咸悦農工団地の新工場で竣工記念撮影を行っている(出典:ソルス先端素材)

 

統合生産体制の構築と生産能力の倍増

 

咸悦工場は約1万9969平方メートル(約6,050坪)の敷地に建設され、ユーティリティ棟、合成棟、精製棟、事務棟などで構成されている。2026年2月に建設が完了し、各種認可手続きを経て同年3月より本格的な生産に入った。

 

同社はこの新拠点において、発光材料(有機材料)と非発光材料(高分子材料)を一体的に生産する統合型生産体制を構築したと説明している。これにより製造効率が向上するとともに、全体の生産能力は従来比で約2倍に拡大した。

 

この統合体制は、有機EL産業において重要な材料供給の安定化とコスト競争力の強化に寄与するものであり、同社の競争優位性を高める基盤となる。

 

次世代材料開発と新市場開拓を加速

 

製品面では、同社が知的財産権を保有するaETL(電子輸送層材料)などの既存主力製品に加え、モバイル用途向けの新規発光材料であるブループライムやレッドプライムの生産を計画している。また、2026年下半期からは緑色燐光材料の本格量産を開始する予定であり、材料ラインアップの高度化が進む見通しである。

 

さらに、非発光材料分野では薄膜封止(TFE)材料の量産供給も次四半期から開始する計画である。これにより、有機ELディスプレイの性能向上と耐久性向上に貢献する材料供給体制が整備される。

 

同社は今後、AI半導体や車載バッテリー向けなどの新規材料開発も積極的に推進する方針を示している。これにより、既存の有機EL材料事業に加え、次世代成長分野への展開を図り、新市場開拓と中長期的な成長エンジンの確立を目指すとしている。